水分補給を自動記録するスマートコースター「mizlog」、象印とユカイ工学が共同開発でクラファン開始

画像出典元:プレスリリース

象印マホービンとユカイ工学が共同開発したスマートデバイス「mizlog(ミズログ)」のクラウドファンディングが6月9日に開始された。水分補給の量やタイミングをコースター型デバイスで自動計測し、LEDとスマートフォンアプリで適切な水分摂取をサポートする製品だ。

「mizlog」は現代人の生活で不足しがちな水分補給に着目し、「カラダに、水休憩を。」をコンセプトに開発された。直径100mmの円形コースターにカップやグラスを置くだけで、1回あたりの飲水量を自動計測できる。一定時間水分補給がない場合、コースターのLEDが光って飲水タイミングを知らせる機能を搭載している。

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植物育成機能で継続利用を促進

専用スマートフォンアプリとBluetooth接続することで、毎日の水分補給量を自動記録する。アプリでは1日のおすすめ水分量を算出し、過去の飲水記録を参照できる。特徴的なのは、水分補給の量やタイミングに応じてアプリ内の植物が成長する育成機能だ。飲水内容に連動して植物の生育状況や周りの環境が動的に変化し、継続的な利用を促す仕組みとなっている。

グループ機能も備えており、他の利用者が水分補給した際にLEDで通知する機能もある。1日のおすすめ水分量を達成した際も異なる発光パターンで演出し、達成感を提供する。

デバイスの外形寸法は約100×100×20mm、重量約165g。Li-ionバッテリーを内蔵し、USB Type-Cで充電できる。iOS、Androidの両OSに対応している。

高齢者向けから働く世代へとターゲット変更

開発の背景には象印マホービンが2001年から提供している高齢者見守りサービス「みまもりほっとライン」がある。2019年に「高齢者の服薬をサポートできないか」という検討から始まり、水分補給の量やタイミングを親と子が共有するアイデアが生まれた。ロボティクスベンチャーのユカイ工学に相談したところ共感を得て、共同開発に至った。

しかし実際にプロトタイプを開発し社内実証を進める中で、高齢者に使ってもらうにはハードルがあると判明。一方で開発チームメンバー自身が「自分のためにこの商品を継続して使いたい」と感じたため、水分補給の必要性を強く感じる働く世代向けの商品として方向転換した。

クラウドファンディングはKibidangoで6月9日13時から、GREEN FUNDINGで6月12日13時から、それぞれ8月6日23時59分まで実施される。目標金額1120万円は商品1000台分の支援金額に相当する。リターンの配送は2026年4月頃から順次発送予定だ。

6月12日からはSHIBUYA TSUTAYA 4階の「GREEN FUNDING タッチ&トライ」ブースで製品展示も実施される。展示期間は6月25日まで、営業時間は8時から22時となっている。

関連情報

Kibidango
GREEN FUNDING(6/12 13時から)
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FabScene編集部