産業用パワーのデスクトップCNC「NestWorks C500」

FabScene(ファブシーン)

香港のNestWorksが、デスクトップCNCマシン「C500」の資金調達をKickstarterで開始した。最大800W、1万8000RPMの産業用スピンドルを搭載し、従来のデスクトップCNCと比較して10倍の加工効率を実現したとしている。

C500はデスクトップサイズでありながら、アルミニウム、真鍮、銅、プラスチック、硬質木材に加え、チタン合金やステンレス鋼といった硬質金属の加工にも対応する。加工精度は±0.02mmを実現し、高品質なプリント基板や精密部品の製造に適している。

自動工具交換機能が標準搭載されており、手動での工具交換と比較して最大70%の時間短縮が可能だという。工具管理にはRFIDシステムを採用し、各工具を自動認識する。視覚支援による3Dプロービングと自動レベリング機能により、セットアップ時間を短縮し、手動での位置合わせ誤差を解消する。

高速CNC加工で発生する熱に対応するため、MQL(最小量潤滑)噴霧システムと高効率空冷を組み合わせた冷却機構を搭載する。

拡張モジュールとして、4軸加工モジュール、電動バイスモジュール、MPGハンドホイールモジュール、5Wダイオードレーザーモジュールを用意する。独自のSmart CAMソフトウェアは、2Dおよび3Dファイルを自動検出し、ワンクリックで最適な工具経路と加工パラメータを生成する。標準のGコードにも対応する。

Kickstarterでのキャンペーンは2025年12月19日まで実施される。目標額771万円に対し、2025年11月11日時点で7億1104万円超の支援を集め、1244人の支援者を獲得している。早期支援者向け価格は2799ドル(約39万円)で、通常小売価格の40%オフとなっている。出荷は2025年6月から順次開始される予定だ。

関連情報

NestWorks C500 – Next-Gen Smartest CNC with Industrial Power(Kickstarter)

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