
オライリー・ジャパンは5月、micro:bitと身近な材料を使ってAI工作を学ぶ書籍「micro:bitではじめるAI工作―親子で作ろう!AIで動くロボット、ゲーム、おもちゃ」を発行した。声認識でLED表示が切り替わるロボットや、画像認識でレース判定を行うゲームなど、8つのプロジェクトを通じてAI技術を体験できる。
本書は「基本の工作」「電子工作」「プログラミング」「AI」の4ステップで構成されており、段階的に難易度を上げながら学習できる設計となっている。リンク機構や車輪と車軸といった基本的な機構を理解した後、LEDやモーターと組み合わせ、micro:bitでプログラミングし、最終的にTeachable Machineを使ったAIモデルのトレーニングまで進む。
教材として使用するのは、micro:bitと、ダンボールや厚紙といった身近な材料のみ。特別な工具や高価な部品は必要なく、大人のサポートがあれば小学校高学年から挑戦できるとしている。
実用的なAIアプリケーションを段階的に学習
収録されている8つのプロジェクトには、パタパタ動く羽を持つロボット、音の鳴る車、スマートボール、ビー玉レース、てくてく歩くロボット、ガチャガチャマシン、ヒーローコスチューム、友だちロボットが含まれる。
各プロジェクトでは、単純な機械工作から始まり、電子回路の組み込み、micro:bitを使ったプログラミング、そしてAI機能の実装まで一貫して取り組める。例えば、カメラに映ったものに応じて音が鳴る車では、画像認識技術を活用し、ジェスチャーに応じて動作する動物ロボットでは、動作認識のAIモデルを作成する。
日本語版では付録として、2024年11月にリリースされたmicro:bitの新機能「micro:bit CreateAI」の解説も収録している。この機能により、より簡単にAIモデルの作成と実装が可能になった。
著者は、Make:コミュニティで活動するReade Richard、Brenda Shivanandan、Andy Forest、Denzel Edwardsの4名。日本語版の監訳はスイッチエデュケーションの宗村和則氏、翻訳は畑紗羅氏が担当している。
関連情報
※Amazonへのリンクにはアフィリエイトリンクが含まれています。リンク先から購入の際に発生する紹介料は、FabSceneの運営費になります。