4K解像度で秒間1000コマ撮影可能な高速度カメラ「Pixboom Spark」、Kickstarterに登場

FabScene(ファブシーン)

PIXBOOMが開発した高速度カメラ「Pixboom Spark」が、クラウドファンディングサイトKickstarterでキャンペーンを開始した。4K解像度で秒間1000コマ(1000fps)の撮影が可能で、裏面照射型(BSI)センサーとグローバルシャッターを搭載している。

Pixboom Sparkは、14.2メガピクセルのSuper 35mmグローバルシャッターCMOSセンサーを搭載。センサーサイズは25.34mm×16.90mm(対角30.46mm)で、ダイナミックレンジは13ストップ。4K 3:2 Open Gateで最大1000fps、4K 16:9で最大2592fps、2K 16:9では最大1724fpsでの撮影に対応する。

本体はアルミニウム合金製で、サイズは108×110×130mm、重量は1kg以下。3.5インチ、622万ドットのタッチスクリーンを搭載し、撮影設定の調整やプレビューが可能。記録メディアは最大10GB/sの転送速度に対応するPixboom Proカードを使用し、2.5TBのオプションも用意されている。SSDの交換が可能で、録画時間に制限がない設計となっている。

多様な撮影環境に対応する機能

デュアルネイティブISO(ISO 400/1600)により、明るい環境から暗い環境まで幅広い撮影条件に対応。プリレコード機能を搭載し、録画ボタンを押す最大2秒前からの映像を記録できる。また、アナモルフィックデスクイーズ機能により、アナモルフィックレンズ使用時の映像をリアルタイムで正しいアスペクト比で確認できる。

接続端子は12G-SDI、HDMI 2.0、USB-C、9ピンEXTポートなどを装備。V-lockバッテリーインターフェースを採用し、外部バッテリープレートやパワーアダプターなしで業界標準のバッテリーを直接装着できる。Wi-Fiによるワイヤレスコントロールにも対応し、モバイルデバイスからの遠隔操作が可能。

動作温度は0℃〜40℃、保存温度は-40℃〜85℃。PLマウントなど交換可能なレンズマウントシステムを採用している。ソフトウェアは、モバイルデバイスからのフルカメラコントロールとライブプレビューが可能な「Pixboom control」と、RAWファイル処理用の「Pixboom cine」が提供される。

価格は超早期割引で7999ドル(約120万円)。出荷は2026年1月を予定している。

関連情報

Pixboom Spark – Kickstarterプロジェクトページ

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