
中国のQIDI Technologyは、大型3Dプリンター「Max4」を発表し、2025年11月のFormnext 2025(ドイツ)で展示した。造形エリアは390×390×340mmで、前モデルMax3と比較して造形体積は55%増加した。
ヒートベッドは390×390mmで、全面にシリコン層を配置し、高密度の加熱線と断熱材を組み合わせた構造を採用している。
XY軸にはFOC(磁界方向制御)閉ループステッピングモーターを搭載し、エンコーダーで誤差を監視して偏差を補正する。Z軸には2mmリードスクリューとアンチバックラッシュナットを採用した。産業級リニアガイドレールと1.5GTカスタムベルトも装備している。
第3世代アクティブチャンバー加熱システムはチャンバー内を最大65℃まで加熱し、ABS、炭素繊維強化ABS、PCといった高温材料に対応する。
「Polar Cooler」と呼ばれるアクティブツールヘッド冷却システムは、エクストルーダーとフィラメントに冷気を直接吹き付ける構造だ。

ホットエンドは最大370℃、硬化鋼ノズル装備で炭素繊維強化ナイロンなどの研磨性フィラメントにも対応する。吐出量は40立方mm/秒、最大速度は800mm/秒、最大加速度は3万mm/秒²だ。
AI認識システムは高精細カメラで造形中の状態を監視し、スパゲッティ現象やサポート構造の崩壊を検出すると自動停止する。
オプションの「QIDI BOX」を接続すると最大16色の多色造形が可能で、最大65℃でのフィラメント乾燥機能を備えている。
標準装備は、ロードセンサー内蔵ノズルによる自動レベリング、5インチタッチスクリーン、Wi-Fi/イーサネット接続、3-in-1エアフィルター(G3プレフィルター、H12 HEPAフィルター、活性炭フィルター)。本体寸法は558×578×612mm、重量は40kg(Max4 Comboは46.5kg)。
Max4は予約受付中で、QIDI公式ストアでは2025年11月14日からブラックフライデー・サイバーマンデーセールを開始する。

