ラズパイ4・5が追加値上げ、8GBは30ドル上昇 AI需要でメモリ価格が四半期で2倍に

FabScene(ファブシーン)

Raspberry Pi財団は2026年2月2日、メモリ価格高騰を理由に一部製品の追加値上げを発表した。Raspberry Pi 4、5およびCompute Module 4、5の2GB以上のモデルが対象で、8GBモデルでは30ドル(約4700円)の値上げとなる。

わずか2カ月で再値上げ

同財団は2025年12月にもメモリ価格上昇を理由とした価格改定を実施したばかりだった。しかし2026年に入り、LPDDR4メモリのコストがさらに加速的に上昇している。一部部品は過去四半期で2倍以上に高騰した。

値上げの背景には、AI インフラの大規模展開がある。データセンター向けのAIサーバー需要が急増し、メモリ製造工場のキャパシティが競合状態に陥っている。これにより、Raspberry Piシリーズで使用されるLPDDR4メモリの調達コストが予想を超えて上昇している。

今回の価格改定は以下の通り。

メモリ容量価格上昇額
1GBなし
2GB10ドル(約1600円)
4GB15ドル(約2300円)
8GB30ドル(約4700円)
16GB60ドル(約9300円)

値上げ幅はメモリ容量に比例して大きくなる。16GBモデルでは60ドル(約9300円)の値上げとなり、影響は小さくない。

影響を受ける製品、受けない製品

値上げ対象となるのは、Raspberry Pi 4とRaspberry Pi 5、Compute Module 4とCompute Module 5の2GB以上のモデルだ。Raspberry Pi 500と500+も含まれる。

一方、Raspberry Pi 400は60ドル(約9300円)で据え置きとなる。同財団によれば、これが現在最安のオールインワンPCとして位置づけられる。

また、1GB搭載モデルは今回の値上げから保護された。Raspberry Pi 4 1GBは35ドル(約5400円)、2025年12月に発売されたRaspberry Pi 5 1GBは45ドル(約7000円)で引き続き購入できる。

Raspberry Pi ZeroやRaspberry Pi 3などの旧モデルも価格据え置きとなる見込みだ。これらの製品はLPDDR2メモリを使用している。同財団は数年分のLPDDR2在庫を確保しており、当面は価格変更の必要がないという。

一時的な措置と強調

Raspberry Pi財団CEOのEben Upton氏は、2026年もメモリ価格の上昇が続く厳しい年になると見通しを示した。その一方で、影響を最小限に抑える努力を続けると述べた。

同氏は「現在の状況は一時的なもの」と強調し、メモリ市場が落ち着き次第、値上げ分を元に戻す意向を表明している。同財団の広報担当者Helen Lynn氏も、過去に部品価格の下落に応じて製品価格を引き下げた実績があることに言及し、「以前にも実施したことがあり、今後も同様の対応を取る」とコメントした。

なお、日本国内での販売価格は現時点で不明だが、同等の価格上昇が見込まれる。

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