
Raspberry Piは2026年1月28日、Sharp Display Solutions Europeと共同開発した「Raspberry Pi Smart Display Module」を発表した。Raspberry Pi Compute Module 5用のアダプターボードで、業務用デジタルサイネージ向けに設計されている。
Raspberry Pi Smart Display Moduleは、Intel SDM仕様に準拠したモジュールで、対応ディスプレイに直接組み込んで使用する。ディスプレイから電力供給を受けるため、外部メディアプレーヤー、ケーブル配線、電源が不要となる。これにより、設置作業がシンプルになり、メンテナンス性も向上する。
エッジAI処理に対応
モジュールにはHDMI出力端子を搭載し、2つ目の独立したビデオストリームを出力できる。また、M.2拡張スロットを備えており、オプションでAIアクセラレーターを追加可能だ。これにより、ディスプレイ内部でエッジAI処理を実行でき、分析やAI駆動型アプリケーションをローカルかつリアルタイムで動作させられる。クラウドサービスへの依存を減らせるため、プライバシーやレスポンス速度の面で利点がある。
用途としては、フライト情報システム、小売店や企業のデジタルサイネージ、産業用ディスプレイなどを想定している。組み立ては専門工具を必要とせず、顧客自身で設置できる設計となっている。
Raspberry Piの技術は既に数千の企業で採用され、世界中で数十万台のディスプレイに使用されている。Raspberry Pi Smart Display Moduleの投入により、このエコシステムがさらに拡大する。
製品は2026年2月3日から6日までバルセロナで開催されるIntegrated Systems Europe(ISE)2026のSharpブースで実機展示される。一般発売は2026年後半を予定している。

