
さくらインターネットが、IoT向けモバイル通信サービス「さくらのセキュアモバイルコネクト」でiSIMの提供を2026年3月6日に開始した。
iSIMはLTEモジュール内のチップにSIM機能を統合する技術だ。従来のIoT機器ではカード型SIMやチップ型eSIMを外付けで搭載する必要があったが、iSIMではモデムチップの中にSIM機能が組み込まれているため、SIMカードやSIMスロットが不要になる。部品点数の削減、省スペース化、SIMの抜き差しに伴う故障リスクの低減が見込め、IoT機器の設計自由度が広がる。
検証にはSony Semiconductor Israel製のLTE-M/NB-IoTチップセット「ALT1250」を使い、英Kigenが開発したiSIM OSと組み合わせた。ALT1250はモデム、MCU(マイクロコントローラー)、iSIMを1チップに統合しており、モジュールサイズは最小100平方mmに収まる。LTE-M/NB-IoTの両方に対応し、スマートメーター、ウェアラブル機器、資産追跡、車両テレマティクスなど幅広いIoT用途を想定したチップだ。
さくらインターネットは検証の結果、iSIMでも物理SIMと同じ機能がすべて利用できることを確認したとしている。価格は1回線あたり1500円で、初期費用や料金プランは利用形態や数量に応じた個別見積もりとなる。物理SIMよりも柔軟なプラン提案ができるとしている。
さくらのセキュアモバイルコネクトは、IoT機器向けの閉域網接続サービスで、同社のクラウドやVPSとセキュアに連携できる。iSIMの追加により、小型化や大量展開が求められるIoT案件への対応力を強化した。

