
スイッチサイエンスは5月23日、Raspberry Pi独自開発のRP2350Aマイコンを搭載した開発ボード「Picossci 2 Micro」を発売した。RP2350AはRaspberry Pi Pico2にも搭載されているマイコンで、同製品はPro Micro互換のピン配列を採用している。価格は2640円(税込)。
同製品は、RP2350Aとコアとなる周辺回路をまとめたマイコンボードとして設計されている。基板上にはUSB Type-Cコネクタ、Flash-ROM(32Mbit)、クロック発振器、電源回路、スイッチ、LEDが搭載されている。
「Picossci 2 Micro」の特徴は、Pro Micro互換のピン配列を採用していることだ。端面スルーホール仕上げかつ裏面に部品が無いため、そのまま基板にはんだ付けして使用できる。基板厚みは1.0mmに設計されている。
入出力ピンは20ピン(2.54mmピッチ)を2列配置し、GPIOは18本を利用可能だ。電源は入力がUSB Type-C(5V)で、出力は5V(USB Type-C由来)と3.3V(基板上のレギュレータ由来)の2系統を備える。動作電圧は3.3Vとなっている。
操作面では、RESETスイッチとBOOTSELスイッチを搭載し、電源LEDには黄緑色を採用した。デバッグ用にSWCLK、SWDIO端子も用意されているが、これらはランドのみの実装となっている。
RP2350Aは、Raspberry Pi財団が独自に開発したマイコンで、Raspberry Pi Pico2の中核を担うチップとして注目されている。今回の製品により、このマイコンを活用した開発がより手軽に行えるようになる。
