
スイッチサイエンスは、Raspberry Pi財団が開発した新型マイコンRP2350Bを搭載した基板シリーズ「Picossci(ピコッシィ)2B」の2製品を発売した。「Picossci 2B RP2350B ピッチ変換基板」(2310円)と「Picossci 2B 8chアナログ入力開発ボード」(2750円)で、いずれも同社ウェブショップで販売している。
RP2350Bは、Raspberry Pi財団が独自開発したRP2350マイコンの80ピンパッケージ版。従来のRP2040マイコンと比較して、より多くのI/Oピンとアナログ入力ポートを提供する。
全I/Oピン引き出しとアナログ入力に特化した2モデル
「Picossci 2B RP2350B ピッチ変換基板」は、RP2350Bの全機能を活用できるよう設計されたマイコンボード。32MbitのFlash-ROM、12.000MHz水晶発振子、電源回路、スイッチ、LEDを集積し、全てのI/OピンとSWD端子、USB端子を引き出している。
基板サイズは36.83×17.8mmで、入出力ピンは1.27mmピッチの28ピン×2列構成。USBコネクタは搭載せず、1.27mmピッチの端面スルーホール仕上げとすることで、他基板への実装性と設計自由度を両立させた。電源回路は3.5〜6.0V入力で3.3V/700mAを出力する。
一方、「Picossci 2B 8chアナログ入力開発ボード」は、RP2350Bに搭載された8chのアナログ入力ポートと8ピンのGPIOピンを外部ピンに接続したコンパクトな開発ボード。外部ピンは2.54mm間隔の2×10ピン形状で、ピンヘッダを実装することでブレッドボードでの利用が可能だ。
基板上には汎用LED×2(赤/黄緑)、SWD信号、リセットボタン、USB Type-Cコネクタが搭載されている。こちらも32MbitのFlash-ROMと12.000MHzクロック発振器、3.3V/700mA出力電源回路を備える。
両製品ともRESETボタンとBOOTSELボタンを搭載し、開発やデバッグ作業を支援する。