
夜道の防犯対策として開発されたiPhone連携型防犯アクセサリー「Yolni」(ヨルニ)を手がけるYolniが、クラウドファンディングで製品化資金を調達している。
Yolniは手のひらサイズのアルミ製デバイスで、Bluetoothを介してiPhoneと接続する。通常時はデバイスを握ることでiPhoneから着信音を鳴らし、大音量のブザーではないため周囲を気にせずさりげない注意喚起ができる。マナーモード設定時でも専用アプリが設定した音量で動作する。
緊急時にはデバイス側面のピンを引くことで、事前に登録した家族や友人のLINEなどのメッセージアプリに現在地情報を自動送信する。ピンを元に戻せば位置共有は即座に停止し、プライバシーに配慮した設計となっている。

専用アプリにはAI機能を搭載し、ユーザーの歩行パターンや訪問場所を学習してパーソナライズされたサポートを提供する。歩行ペースの変化を検知して声かけを行ったり、外出時のヒントを提供したりといった機能を予定している。
デバイス本体はアルミ削り出し加工で製造され、「Blue Moment」「Twilight」「Sunset」「Milky Way」「Fullmoon」の5色を用意した。専用レザーストラップは東京のレザーブランドFABRIKとの協業で開発し、スナップボタン式の「BASIC」タイプと、革をスタッドに固定する「MINIMAL」タイプの2種類を展開する。
アプリは基本機能を含む無料プランと、LINE通知機能などが利用できるプラスプラン(正式販売後は月額課金予定)を提供する。クラウドファンディングの支援者には3カ月分のプラスプラン利用権が付属し、早期支援者向けの割引プランでは1万5000円から提供される。