はんだ付け不要で多彩なセンサー対応、ユカイ工学の新プログラミングキット「メイカーボード」

ユカイ工学は6月5日、プログラミング工作キット「メイカーボード」を発売した。価格は6,050円(税込)で、各種センサーやモーターを同梱した「メイカーボード コミュニケーションパッケージ」は9,350円(税込)。同社オンラインストアで販売している。

本製品は、ものづくり初心者がつまづきがちな「はんだ付け」や「テキストプログラミング」といった要素を避けながら、アイデア次第で高度なロボットを製作できるプログラミングキットだ。小学生から大人まで、幅広い層を対象としている。

初心者の障壁を取り除いた設計

各種モーターやセンサーを同梱した「コミュニケーションパッケージ」(画像出典元:プレスリリース)

メイカーボードの最大の特徴は、ブロックを並べるだけでプログラムを作れる「ビジュアルプログラミング」を採用している点だ。PCやタブレットと接続し、ブラウザ上で実行できる。Wi-Fi環境と別売のUSB Type-Cケーブルが必要となる。

電源は単3乾電池2本で動作し、どこでも購入できる電池で場所を選ばずに使用できる。マイコン制御のモーターやセンサーはコネクタに接続するだけで動かせ、はんだ付けは不要だ。

対応するセンサーは「Grove」規格で、温度、湿度、人感、振動、音、接触など多種多様なセンサーを接続可能。DCモーターやサーボモーターも複数使用でき、同社の「kurikit」工作キットに含まれるモーターとも連携できる。

コミュニケーションパッケージには、タッチセンサー、音センサー、超音波センサー各1個とサーボモーター2個を同梱。人の声や動きに反応して体を動かすロボットを製作できる。

小学生ロボコン2025でも採用

ユカイ工学は2020年から「小学生ロボコン」(主催:小学生ロボコン実行委員会)に全面協力しており、今年開催される「小学生ロボコン2025」でもメイカーボードを推奨キットとして提供する。

同社は女子美術大学、武蔵野美術大学でのロボティクス講義でも一般発売に先駆けてメイカーボードを活用しており、教育現場での知見を製品開発に反映させている。

メイカーボード単体の箱サイズは100×70×26mm、重さは約50g。コミュニケーションパッケージは228×110×26mm、約160gとなっている。どちらも別売のUSB Type-Cケーブルが必要で、単3乾電池2本(別売)で動作する。

同社では使い方やトラブルシューティング、ロボットの作例をまとめたヘルプページも公開している。

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FabScene編集部