中国のZecTrix Labが、音声でメモや予定を書き込める電子ペーパー端末「NOTE4」を販売している。前面のボタンを押して話しかけると、その内容がタスクとして画面に残る。表示部は4.2インチの白黒電子ペーパーで、解像度は400×300ドット、部分書き換えに対応する。本体はマグネット式の背面を含めて97×97×8.75mmで、机に立てても金属面に貼っても使える。価格はTindieのメーカー直営ストアで54.99ドル、日本円にしておよそ8700円だ。
中身はESP32-S3で、デュアルコアのXtensa LX7を積む。フラッシュは16MB、PSRAMは8MBという構成だ。無線は2.4GHzのWi-FiとBluetooth LE 5.0に対応する。2000mAh超のバッテリーを内蔵し、静止した状態で1日1回だけ同期する条件なら約3カ月もつという。電子ペーパーは表示を書き換えるときにだけ電力を使うため、内容を出したままにしても消費が増えない。充電とデータ転送はUSB Type-C、そのほかスピーカーとマイク、NFC、状態表示灯、拡張用のインターフェースを備える。ボタンは前面に音声入力と確定用、側面に機能と電源用が並ぶ。筐体はABS製だ。
売り方も変わっている。同社はNOTE4を完成した消費者向け製品と位置づけつつ、Wikiと公開されたAPIを通じて、利用者が自分のデータやサービスを画面へ出せるとしている。さらに4色の電子ペーパーを載せた「NOTE4C」は、表示部を除けばNOTE4と同じハードウェアだ。同社はこちらを「ESP32とファームウェアの経験がある人に向けた、組み立て済みのオープンな開発機」と説明する。同じ基板が、完成品としても開発機としても売られている形になる。
第三者が書いたファームウェアも動く。「TransitInk OS」は、この端末のハード構成に合わせて作られた公共交通の情報表示用ファームウェアで、4つのウィジェットを個別に設定でき、ブラウザーから書き込むツールも用意されている。ライセンスはPolyForm Noncommercial 1.0.0で、ZecTrixとは無関係の独立したプロジェクトだと開発者が明記している。ESP-IDFで書かれた単語帳用のファームウェアも公開されている。ただし標準の状態では、音声の認識とタスクの作成、同期のいずれにもネットワーク接続が必要で、使える機能はサービスのバージョンによって変わると同社は記載している。