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QIDIが12万円台の大型3Dプリンター発売、反りを抑制する温度設定が特徴

中国のQIDIが2026年8月5日、大型の3Dプリンター「QIDI Plus5」を世界で発売した。日本では同日22時からQIDIの日本公式ストアで販売を始め、国内の在庫から順次発送する。通常価格は12万999円だ。造形サイズは320×320×300mmで、前機種のPlus4より約18%大きい。本体の外形はPlus4と同等に抑えており、設置スペースを増やさずに造形できる範囲だけを広げた形になる。

精度を支える部分にも手を入れた。フルメタルフレームの剛性を高めたうえで、X軸に高精度のリニアレールを採用し、摩擦抵抗を減らしている。タイミングベルトは、業界で一般的な2GTで幅6mmの仕様ではなく、1.5GTで幅9mmの製品を使う。歯のピッチが細かく引張強度も高いため、高速で造形する際の方向転換や急な加減速でも精度を保ちやすいという。オートレベリングは、ノズル自体がビルドプレートに直接触れて測るゼロオフセット方式に変わり、プレートの材質や周囲の振動の影響を受けにくくなった。

温度の管理は同社が売りにしてきた部分だ。チャンバーを能動的に温める仕組みは第3世代となり、庫内温度は最大65℃、加熱出力は550Wになった。Plus4と比べると加熱出力が37.5%上がっている。新たにプリントヘッドを能動的に冷やす仕組みも加え、エクストルーダー周辺の温度を安定させて、熱が上方へ伝わることで起きる詰まりを抑える。PLAやABS、PC、ABS-GFで大きなモデルを造形するときの反りを抑える狙いがある。監視の面ではAIカメラが糸状に乱れる造形不良を検知し、チャンバー内の複数のセンサーで温度を閉ループ制御する。難燃性のチャンバー構造も採用した。空気はG3のプレフィルター、H12のHEPAフィルター、活性炭フィルターの3段で循環させ、微粒子と粉じんを99.5%捕集するとしている。

ソフトウェア側では、3Dモデルを共有するプラットフォーム「QIDI Maker」を公開した。Webサイトとモバイルアプリが連携しており、スマートフォンでモデルを選ぶと、あらかじめ用意されたパラメーターでクラウド上のスライス処理が走り、そのまま造形ジョブをプリンターへ送れる。スライサーを操作したりパラメーターを詰めたりしなくても造形を始められる。発売記念のセール価格は、既存ユーザー向けが10万7999円、新規ユーザー向けが11万2999円で、新規ユーザーにはフィラメント1kgが付く。

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FabScene編集部

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