
iTunesライブラリをタッチスクリーンで操作できる自作ジュークボックスがGitHubで公開されている。Patrick Dumais氏(patatorre)が開発した「Deco Jukebox」は、アールデコスタイルのUI、ジャンル・時代・アーティスト別フィルター、Discogsからのアルバムアート自動取得など、使い込まれた音楽コレクション向けの機能を実装したPythonアプリだ。
操作の起点はiTunes互換のディレクトリ構成(アーティスト/アルバム/曲.mp3)だ。mp3とm4aに対応し、DRM付きのm4pは除外される。上部ボタンで「シングル/トラック/アルバム」表示を切り替え、ジャンルや年代で絞り込み、中央パネルで表示される曲をタップしてプレイリストに追加する。ジャンルボタンはjukebox.cfgに最大9個まで登録でき、カスタムジャンル定義フォルダーにサブジャンルリストを置くことで「J-Popをelectronicaとして扱う」といった独自分類も可能だ。
アールデコらしいフォントには「Lavoir」(Font Library公開)を使用している。再生バックエンドにVLCを使うため、インストールはpython-vlcライブラリ経由で簡潔だ。アルバムアートはDiscogs APIから自動取得するスクレイパースクリプトが同梱されており、ライブラリパスを設定してから実行するだけで一通り揃う。
WindowsとLinuxの両方に対応し、Raspberry Pi 5(Raspberry Pi OSおよびUbuntu)でも動作を確認している。Pi上ではアルバムアートのPNGファイルにRGBAチャンネルが必要な点に注意が必要だが、同梱のスクレイパーはこれを自動で処理する。セットアップ手順はREADMEに丁寧にまとめられており、Python仮想環境の作成からフォントインストール、VLCの設定まで一通りカバーされている。

