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プレステで遊んだ『トゥームレイダー』、Makerがマイコン1枚で動かす

初代『トゥームレイダー』が出た1996年、ララ・クロフトを動かすにはプレイステーションが要った。テレビの前に据えて、電源をつないで、ディスクを入れる。それが2026年、手のひらに載る基板1枚で動くようになった。Alejandro Villegas Alonso氏が、マイコンの上でこれを30fpsで走らせている。

使ったのはEspressifのESP32-P4だ。画面に映るものは全部、2つのCPUが計算して作る。ここで工夫が要る。1024×600の画面を持っているのに、同氏はあえて320×240でしか描いていない。荒い絵を作っておいて、あとから画面いっぱいに引き伸ばす。拡大するだけなら別の回路が受け持てるので、CPUは4分の1以下の画素だけを相手にすればよくなる。

引き伸ばすと絵は粗くなる。ただ、もともとが1996年のゲームなので、粗いことは欠点にならない。むしろ当時のテレビで遊んだ画に近づく。

音も出る。44.1kHzのステレオで、当時のBGMと足音がそのまま鳴る。操作はUSBキーボードをつなぐ。ゲームのデータはmicroSDに入れておき、セーブもそこへ書かれる。画面に触れる操作にも対応している。動かすには専用の開発ボードが要り、同氏は必要な部品を表にまとめて公開している。

消費電力は最大でも1W前後になる。当時の据置機とテレビを合わせた消費電力とは、桁が2つ違う。電池でも動く水準になる。

元になったのは「OpenLara」というエンジンで、『トゥームレイダー』の中身を別の機械で動かせるように書き直したものにあたる。同氏はそのうち、パソコンのMS-DOS向けに書かれた描画部分を持ってきた。今どきのパソコン向けの実装はグラフィックス回路を前提にしており、この部品では動かないからだ。

コードはGitHubで公開しており、ライセンスはGPL-3.0になる。当然ながらゲームのデータそのものは含まない。

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FabScene編集部

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