香港のCyboPalは、ロボットアームがモニターを動かして利用者の姿勢に合わせる机上の端末「CyboPal ONE」のクラウドファンディングをKickstarterで2026年9月22日に始めた。人が画面に合わせて姿勢を変えるのではなく、画面のほうが人の位置に合わせて動く。先着300台の支援額はHK$1万2536(約25万円)で、2026年12月の出荷を予定している。
本体は、27インチで4K、160Hzの画面と、それを支える6軸のロボットアーム、処理を担う台座の3つで構成する。机の縁にクランプで固定し、電源と手元のパソコンをつなぐ。画面の下には、状態を表示する3.5インチの小さな画面も付く。
アームは、カメラや立体を捉えるセンサーで利用者の位置をつかむ。後ろにもたれれば画面を手前に寄せ、立って作業すれば高さを合わせる。画面の向きを横から縦に回すこともでき、よく使う位置は保存しておける。これらの動きは、台座に載せたRockchipのRK3588で処理し、クラウドには頼らない。
操作は声と身振りで済む。「近づいて」と呼びかけたり、手の動きで画面を回したりできる。同社が用意するAIのエージェントは、画面の移動に加えて、アプリの切り替えやウィンドウの並べ替え、画面の明るさの調整、文字の入力なども声で引き受ける。Windows、macOS、Linuxに専用のソフトを用意している。
画面が動く製品だけに、安全面の仕組みも載せた。机の上にはノートパソコンやメモなどが置かれていることを前提に、立体を捉えるセンサーで周りの物を避けながら動く。外からの電源が途切れた場合は、予備の電源でゆっくりと下りる。カメラとマイクの電源を物理的に切るプライバシーモードを備え、切れていることは赤いランプで確かめられる。
CyboPalは2026年1月のCES 2026で試作機を公開し、9月のIFA 2026でも展示した。創業者でCEOのFrederic Peng氏は、AIがコンピューターにできることを変えている以上、コンピューターの形そのものも変わるべきだと述べている。
配送先は世界各国で、日本へも送れる。ただし日本の電波法に基づく認証(技適)の取得は、キャンペーンのページでは確認できない。