四足歩行ロボットを自分の手で動かしたい。そんな人に向けて、手のひらに載る小さな四足ロボット「Q8botOne」が、組み立て済みの完成品として近く発売される。開発したのはEric Wu氏で、購入してすぐに歩く、走る、跳ぶといった動きを試せる。設計はこれまでと同じく、オープンソースで公開される。
Q8botOneは、2024年に公開された「Q8bot」の改良版だ。Q8botは、基板に部品を直付けして配線をなくす独特の設計で、小型ながら機敏に動くのが特徴だ。設計図やプログラムはすべてGitHubで公開され、3Dプリントの部品と市販部品を使い、1人が1時間ほどで組み立てられる。部品代は約300ドル(約5万円)からで、ロボットとしては安い部類だ。ただ、部品を自分で集めて組む手間が、多くの人には高いハードルだった。
Q8botOneは、その手間をなくす。注文すれば組み立て済みで届き、専用の無線コントローラー(ドングル)も最初からペアリングされた状態で付く。ジョイスティックとボタンを備え、USB-Cでパソコンとつなげば、細かな設定や制御もできる。発売は、ハードウェア向けのプラットフォームCrowd Supplyで予定されている。
脚は2個ずつ、計8個のDYNAMIXELのアクチュエーターで動かす。頭脳にはマイコン「ESP32-C3」を載せ、電源は保護回路付きのリチウムイオン電池だ。脚の部品は3Dプリントで作る。拡張もしやすく、Qwiic対応の端子からSparkFunやAdafruitのセンサーを足したり、UART経由でRaspberry Piのような別の頭脳をつないだりできる。
市販の四足ロボットは高価で、中身に手を入れて学ぶのは難しい。Q8botの設計をまとめた論文は、Wu氏とUCLAのDennis Hong氏が公開している。完成品のQ8botOneは、ロボットを学びたい学生や、すぐに実験を始めたい開発者の入り口を広げる。中身が開かれている分、買ったあとに改造して育てられる点も、市販品との違いだ。