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レース生まれの車載データ計測、Arduino UNO Qで業務車両にも展開

モータースポーツ向けに映像やデータの配信を手がけるStar Streamが、Arduinoのボード「Arduino UNO Q」を使った車載のデータ計測装置「Telemetrybox Pro」を開発した。F1のような大きな予算がなければ難しかった精密な走行データの計測を、一般のレースチームや業務用の車両にも広げる。装置はすでに実際のレースで使われている。

レースの現場では、エンジンの状態やGPSの位置、車内外のセンサー、ドライバーの体の状態といった細かなデータを、走行中の判断に間に合う速さで集めたいという要望が強まっている。Telemetrybox Proは、車の内部で各機器が情報をやり取りする通信網「CANバス」から、走行中のデータをそのまま取り込む。どの信号が何を表すかを自動で見分けて整理し、手作業の設定なしに意味のあるデータへ変えるという。

処理を担うArduino UNO Qは、機械学習をボード上で動かせる。Star Streamの創業者George Hammel氏は、この学習の仕組みを自分たちで組み込み、装置がいまだけでなく将来にわたって賢くなっていくと説明する。集めたデータは、Star Streamのスマートフォンアプリやウェブの画面に届き、チームはリアルタイムの計測値や車両の診断を確認できる。

厳しい現場での実績も挙げている。標高の高いパイクスピークでは、登坂中にターボの過給圧の低下を捉え、ドライバーが頂上に着く前にピットの整備班へデータが届いた。整備班は原因を直し、車を再び走らせたという。携帯回線の届かないバハでは、Starlinkの通信を介してタイヤの空気圧の低下と燃料の異常を検知し、無線でドライバーに伝えて、タイヤがパンクする前に止めた。別のラリーでは、電圧の低下を早めに捉え、損傷の前に予備の発電機へ切り替えた。

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FabScene編集部

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