自分の近くを、いまどんな飛行機が飛んでいるのか。スマートフォンの航空機追跡アプリを開けば分かるが、机の上にいつも置いておける小さな専用機があってもいい。MatixYoが公開した「ESP32-Plane-Radar」は、手のひらサイズの円形ディスプレイに、周囲を飛ぶ航空機をレーダーのように映し出す自作ガジェットだ。ファームウェアはオープンソースで、ライセンスはMITだ。
表示のもとになるのは、ADS-B(航空機が自機の位置や高度、便名を発信する仕組み)のデータだ。世界中の有志が集めて公開しているadsb.fiから、設定した緯度経度の周辺にいる機体の情報を約5秒ごとに取り込み、円形の画面に描く。機体は進行方向を向いた三角形で示し、速度はベクトル、便名や高度、機種は小さなタグで添える。受信範囲の外にある機体は、画面の縁に方角を示す点として現れる。
ハードウェアは2点だけだ。心臓部は、親指ほどの大きさのESP32-C3 Super Mini。画面には、1.28インチで解像度240×240の円形ディスプレイ「GC9A01」を使う。2つを数本の線でつなぐだけで組み上がる。表示する距離は5km、10km、15km、25kmの4段階から選べ、基板上のBOOTボタンを軽く押すたびに切り替わる。kmとマイルの表示も選択できる。
初回の設定はWi-Fi経由で完結する。電源を入れると本体がアクセスポイントになり、スマートフォンやパソコンからつないで、自宅のWi-Fiと表示したい場所の緯度経度を入力すればいい。完成済みのファームウェアはブラウザーから書き込める形でも配布され、ChromeやEdgeを使ってUSB経由で流し込める。ケースの3DプリントデータもMakerWorldで公開されており、部品と配線をそろえれば手早く形にできそうだ。