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Raspberry Pi Pico 2でブラウン管に映す「LcdTap」

電子工作で使う小さなOLEDや液晶ディスプレイは、机の上で自分が見るには足りても、展示会で人に見せたり動画に撮ったりするには小さすぎる。表示内容をそのまま大画面に出せれば都合がいいが、マイコン側のプログラムを書き換えて別の映像出力を足すのは手間がかかる。

shapoco氏のライブラリ「LcdTap」は、この問題をマイコンの外側で解いている。SPIやI2Cで小型ディスプレイへ送られる制御コマンドを横から受け取り、表示内容のコピーをフレームバッファに組み立て直す仕組みで、元の機器のプログラムには手を入れない。組み立てた画像はDVI-D信号として大画面に出したり、静止画として取り込んだりできる。

2026年7月29日、同氏はこのファームウェアがコンポジットビデオ出力に対応したと報告した。Raspberry Pi Pico 2に載るRP2350がSSD1306やST7789といったディスプレイコントローラーの振る舞いを真似し、受け取った画像をNTSCまたはPALの信号へ変換する。出力方法は2つある。GPIO 1本にコンデンサーと抵抗を1個ずつ足すだけのPWMモードと、はしご状に抵抗を並べて電圧を作るR-2R型のDACを組み、RGB565の階調を欠けさせずに出すモードだ。表示の遅れは1フレーム未満で、ゲームの操作にも耐えるとしている。同氏はコンポジット出力の使いどころとして、ArduboyやESPboyのような小さな画面のゲーム機を前世紀のモニターに映す遊びを挙げている。

対応するコントローラーはST7789やSSD1306など8種類とその一部の派生品で、モノクロからRGB666までのピクセルフォーマットを扱う。同ボード向けの実装は最大480×320の画面に対応し、SPIとI2Cに加えて8ビットパラレル接続も受け付ける。設定は本体の5個のボタンと画面上のメニュー、またはブラウザーから変えられる。制御コマンドを一覧表示するダンプ機能も備え、機器のデバッグに回せる。

ライセンスはMITで、リポジトリからビルド済みのファームウェアをダウンロードできる。Raspberry Pi Pico 2とPico-DVI-Sockを組み合わせれば自作でき、国内では後者をスイッチサイエンスが扱っている。組み立て済みの基板はBOOTHで販売しており、海外からはBuyee経由でも購入できるとしている。

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FabScene編集部

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