中国の3DプリンターメーカーSnapmakerは2026年6月10日、オープンソースソフトウェア開発者に報いるため、15万ドル(約2400万円)の基金「Snapmaker U1 Innovation Fund」を立ち上げた。同社にとって初めての、コミュニティに向けた支援だという。
基金は2つに分かれる。1つは5万ドル(約800万円)の「Founding Sponsorship Track」で、すでに同社の多色プリンター「U1」を支えてきた開発者に、毎月の資金を継続して贈る。対象はあらかじめ選ばれている。スライサー(造形データを作るソフト)の「OrcaSlicer」、プリンターを動かすファームウェアの「Klipper」、その操作画面「Fluidd」、ソフト同士をつなぐ「Moonraker」などが並ぶ。
もう1つは、世界中の誰でも応募できる10万ドル(約1600万円)の公開コンペだ。2026年6月9日から9月7日までと、10月1日から12月31日までの2期に分け、各期で20件を選ぶ。上位3件には5000ドル(約80万円)ずつ、続く7件に3000ドル(約48万円)ずつ、残る10件に1500ドル(約24万円)ずつを贈る。
応募できるのは、スライサーの拡張やファームウェア、ハードウェアの改造、付属品などだ。成果はGitHubなどで誰でも見られる形にして公開し、Snapmakerは特にオープンソースを重く見る。作った人は権利をそのまま持ち続ける。U1が中心ではあるが、同社の古い製品で使える道具や、自社の利用者に限らず役立つツールも歓迎するとしている。