
Raspberry Pi Zero 2 Wに小型ディスプレイとマイクを載せ、ポケットサイズのAIアシスタントを製作したプロジェクト「pizero-openclaw」がGitHubで公開された。制作者はSebastian Vkl氏で、話題のオープンソースAIエージェント「OpenClaw」をバックエンドに使っている。
使い方はシンプルだ。本体のボタンを押しながら話しかけると、ALSA経由で音声を録音する。ボタンを離すとWAVファイルがOpenAIの音声認識APIに送られ、約0.7秒でテキストに変換される。テキストは会話履歴とともにOpenClawゲートウェイへストリーミング送信され、LLM(大規模言語モデル)が生成した応答が1.69インチLCDにリアルタイムで表示される。オプションでOpenAIのTTS(テキスト読み上げ)による音声出力にも対応した。
ハードウェアはRaspberry Pi Zero 2 Wに、PiSugar WhisPlayボードを組み合わせた構成だ。WhisPlayはLCDディスプレイ、スピーカー、マイク、ボタンを一体化したHATボードで、これ1枚でAIアシスタントに必要な入出力がそろう。PiSugarバッテリーモジュールを追加すれば持ち運びもできる。待機画面には時刻、日付、バッテリー残量、Wi-Fi状態を表示する。
ポイントは、ラズパイ側では音声の録音と表示だけを担い、AI処理はすべてクラウドまたはVPS上のOpenClawに任せている点だ。Raspberry Pi Zero 2 WのようなCPU性能が限られたボードでもAIアシスタントとして成立する設計になっている。会話の記憶は複数のやり取りにわたって保持され、無音録音を検知して空のリクエストを飛ばさないサイレンスゲート機能も備えた。Tailscaleを使ったセキュアな接続にも対応する。ソースコードはGitHubで公開されている。

