ティアフォーがAI自動運転レベル4ソフトを公開、日米欧3拠点で試験走行

FabScene(ファブシーン)

自動運転ソフトウェアの開発を手がけるティアフォーは2026年3月16日、AIを活用した自動運転レベル4向けソフトウェアスタックを開発し、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」のGitHubリポジトリを通じて公開した。合わせて、東京・ピッツバーグ・ミュンヘンの3拠点で各地の大学と連携した試験走行を開始すると発表した。

公開したソフトウェアスタックは2つの構成から選択できる。ひとつは「ハイブリッド系」で、拡散モデルで周囲環境の時系列変化を確率的に捉え、別の機械学習モデルによる環境認識結果と組み合わせて運転判断と走行軌跡を生成する。もうひとつは「E2E(エンドツーエンド)系」で、認知・判断・操作の全行程を単一のAIが一気通貫で処理する。いずれも特定のSoC(システム・オン・チップ)やセンサー構成に依存しない設計で、自動車メーカーが自社の走行データを使ってAIモデルを継続改善できるMLOps基盤との組み合わせを想定している。

試験走行は地域ごとに異なる車両と大学パートナーで構成される。東京では東京大学と連携し、トヨタ製「JPN TAXI」で都心部の拠点間移動を検証する。ピッツバーグではカーネギーメロン大学と連携し、ヒョンデ製「IONIQ 5」でピッツバーグ国際空港と大学を往復するロボットタクシー実証を行う。ミュンヘンではミュンヘン工科大学と連携し、フォルクスワーゲン製「T7 Multivan」で大学周辺の市街地における安全性評価を実施する。各地域の法令に基づき安全要員が同乗するが、安全と判断される走行中の操作介入は想定しないとしている。

ティアフォーはこれらを「自動運転レベル4+」と呼ぶ概念の実践と位置づけている。特定条件下でのレベル4を起点に、実運用データでAIモデルを継続的に改善しながらユースケースを段階的に広げていく考え方で、今回のソフトウェア公開と国際試験走行はその中核要素となる。

関連情報

プレスリリース(ティアフォー)

Autoware GitHub

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