
子どもにノートPCを与えると、SNSやゲームへの誘惑が絶えない。かといって市販のライティング専用デバイスは高価だ。それならば自作してしまおう——そんな発想から生まれたプロジェクトが公開されている。
製作者のTinkerDad1氏が使ったのは、Raspberry Pi Zero 2W・7インチ1024×600ディスプレイ(BuyDisplay製)・有線スリムキーボード・1万mAhのモバイルバッテリーという4点だ。部品代はZero 2Wが約20ドル、ディスプレイが約33ドル、キーボードが約8ドル、バッテリーが約10ドルで合計約70ドル(約1万1000円)。ケースは3Dプリンターで自作し、ファイルは公開されている。
ソフトウェアはRaspbian Liteをベースに、起動するとそのままカスタムのテキストエディターが立ち上がる構成だ。デスクトップ画面は存在せず、他のアプリも入っていない。エディターはSDL(グラフィックスライブラリ)とC++のUIコンポーネントライブラリ「Nuklear」で自作されており、オートセーブ機能を実装している。コードはGitHub(YonahKarp/cppEdit)で公開中だ。LVGLで書き直したバージョンも別リポジトリで公開されている。バッテリー駆動時間は約6時間。
氏が強調するのは「汎用デバイスの概念を取り除いた」という点だ。制限をかけたPCではなく、そもそも書くこと以外できないデバイスとして設計した。娘が「あのサイトだけ解禁して」と頼んでくることもなく、毎晩使っているという。
現在はv2の開発も進めており、充電中に電源が入ったままになる問題の解消を予定している。製品化も検討中で、justtypeleaf.comで開発の進捗を公開している。

