空気抵抗係数0.13、太陽光で1日最大64km走れるソーラーEV「Aptera」——量産検証ラインの初号車が完成

FabScene(ファブシーン)

米Aptera Motors(NASDAQ: SEV)が、カリフォルニア州カールスバッドの自社工場で量産検証用の組み立てラインから初の車両を完成させた。2026年3月3日に発表した。

Apteraは2人乗り3輪のソーラーEVだ。涙滴型のカーボンファイバー製ボディに約700Wの太陽電池を内蔵し、日照条件の良い地域では1日最大約64kmを充電不要で走れるとしている。空気抵抗係数(Cd値)は0.13で、一般的なセダンの0.23〜0.29を大幅に下回る。車両重量は約1000kgと一般的なEVの半分程度で、42kWhのバッテリーで航続距離約640kmを達成する設計だ。

今回完成したのは少量生産の検証用ラインで、14のステーションに分かれた工程をチームで組み立てる構造になっている。ここで生産された車両は熱性能試験やブレーキ試験、破壊試験などに使い、規制当局への自己認証やEPA認証の取得を進める。組み立て手順やステーション配置の最適化も並行して進め、次の段階となる量産ラインへの移行に備える。

Steve Fambro共同CEOは「少量組み立てラインから最初の車両が完成したことは会社全体にとって大きな成果だ。最初の車両は顧客への販売に必要な試験と最適化の完了に使う」と述べた。今後数週間で検証用車両の生産を続け、2026年後半の顧客納車開始を目指す。

同社によると、予約台数は約5万台で、潜在的な売上高は20億ドル(約3100億円)に相当する。Launch Editionの価格は3万3200ドル(約520万円)からで、前輪駆動と全輪駆動を選べる。

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