3Dプリント宇宙船フィギュアで操作するレトロ風ゲーム、アナログとデジタルが融合

YouTube「@madebyspacecadet」の制作者space cadet氏が、3Dプリントした宇宙船フィギュアをレールの上で左右にスライドさせてプレイするアーケードゲーム「SpaceCadet Ep01」を公開した。将来的には複数のミニゲームが一つの脱出ゲームボックス(エスケープ・イン・ア・ボックス)に統合される予定のシリーズ第1弾で、コードと部品リストはGitHubで公開されている。

ゲームの画面は8×8のLEDマトリックス4枚を縦に積み重ねた8列×32行の縦長ディスプレイだ。宇宙船の位置は固定で、小惑星が上から次々と降ってくる。プレイヤーは宇宙船フィギュアを左右に動かして小惑星をよけ、スコアを稼ぐ。

コントローラーの設計では線形フェーダーを最初に試みたが、レールの両端に不感帯(デッドゾーン)があり、中間域も非線形だったため没になった。解決策は左右の端に1個ずつ計2個のホールセンサーを配置する方式だ。1個だと全域にわたる感度が出ないが、2個のアナログ出力を加算すると個々の非線形性が部分的に相殺される。それでも残る誤差はファームウェア側のルックアップテーブルで補正し、ADC値を8列の座標に変換している。コントローラー本体はレール底面に磁石を埋め込んだ3Dプリント製の宇宙船フィギュアで、有線接続なしにセンサーが磁石を検知する仕組みだ。

マイコンにはLolin S2 Mini(ESP32-S2)を採用した。将来のパズルボックス統合を見越したGPIOの余裕が選定理由だ。ファームウェアは小惑星のランダム速度・生成タイミング、船体との当たり判定、スコア表示用の大型ビットマップフォント、爆発アニメーションを実装している。宇宙船フィギュアはPCBWayのレジン3Dプリント+電気メッキで銀のクロームメッキ仕上げにアップグレード済みだ。エンクロージャーはLEDボードが上からスライド挿入できる設計で、スタンドアロン用の背面カバーも用意されている。電源にはTP4056シングルセル充電器とリポバッテリーを使う。

Person attaching a small circuit board to a blue textured device with a glowing blue LED display on top.

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