
実際の地形を3Dプリントしたいとき、標高データを探して専門のソフトで加工する作業は、初めての人には手間が大きい。あるMakerは、その一連の流れをWebブラウザーだけで完結できるツールを作った。公開したオープンソースのツール「mapscad」は、地図から範囲を選ぶだけで、3Dプリント向けの地形モデルを作れる。
mapscadは、外部のソフトを入れずに、ブラウザーの中だけで動く。地図の上で、四角形または円や楕円の範囲を選ぶと、その範囲の3Dの地形モデルができる。標高のデータを、どの提供元から取るかも選べる。作業中の結果は、その場で3Dの立体として表示され、回しながら確認できる。
地形の上には、道路や小道、建物といった要素を載せられる。ただし、現時点で載るのは平面的な形だけで、立体的な建物にはまだ対応しない。地形は、指定した場所を持ち上げたり下げたりして手を加えられる。仕上げたモデルは、単色でプリントする向きにそのまま出力するか、色分けしてプリントする向きに、要素ごとに分けた3Dモデルとして書き出せる。
このほかにも、いくつかの調整用の機能がある。高さの強調の度合いを変えたり、モデルの土台の形を変えたり、モデル全体を複数のタイルに分けたり、一定の高さで切り取ったりできる。ブラウザーの中だけで、地形モデルを細かく整えられる。
標高のデータはmapterhorn.comとTerrain Tiles、地図のデータはOpenStreetMapとOverpass APIから取る。製作者は、選ぶ範囲が数キロメートル四方より大きいと動作がまだ不安定だと明かしており、範囲を小さく保つよう勧めている。mapscadのソースコードは、BSDライセンスでGitHubに公開されている。実際の土地を手元で立体にしたいMakerには、入り口になる作りだろう。

