Raspberry Piで飲み物の在庫を管理、24本入りも1スキャンで登録

冷蔵庫の中の飲み物が、あと何本残っているのか分からない。この身近な悩みを解決するため、DerRobin99と名乗る製作者がRaspberry Piと1080pのUSBカメラで在庫管理システム「Smart Drink Fridge」を製作し、MITライセンスでGitHubに公開した。

仕組みはシンプルだ。冷蔵庫の上にRaspberry PiとUSBカメラを設置し、瓶や缶を取り出すときにバーコードをカメラにかざす。システムがJANコードに相当するEANコードを読み取り、在庫を1本減らして、日時とともに履歴を残す。読み取りにかかる時間は照明やカメラの品質によって1〜4秒ほどだという。

開発で分かったのは、カメラの画質が要になる点だ。製作者は当初Raspberry Pi純正カメラを使ったが、解像度が足りずバーコードを安定して読み取れず、1080pのUSBカメラに変更した。読み取りの成否は画質だけでなく、照明とバーコードまでの距離にも左右されるとしている。

在庫の管理には工夫がある。商品とバーコードを分けて扱い、1つの商品に複数のバーコードを割り当てられる設計にした。バーコードごとに動作と数量を設定できるため、24本入りケースのバーコードで在庫を24本追加し、個々の缶のバーコードで1本ずつ減らすといった運用ができる。バーコードの登録時には、食品のオープンデータベース「Open Food Facts」に問い合わせて商品名やメーカー名を自動取得できる。取得した情報は候補として扱い、保存前に手で修正できる。

在庫の確認や商品の追加、消費統計や取引履歴の閲覧は、ブラウザーから使えるWeb画面でできる。表示はドイツ語と英語を切り替えられる。読み取りが成功するとGPIOにつないだブザーが鳴り、手元を見なくても認識を確認できる。データはSQLiteに保存し、通常の利用ではインターネット接続も外部サービスも不要だ。

在庫が4本から3本に減ったタイミングで通知を送るPushover連携や、外出先からアクセスするためのTailscale連携も任意で有効にできる。配布はDockerイメージで、ARM64とAMD64に対応する。製作者はこれが初めて公開したプロジェクトだとして、改善点について意見を求めている。

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