
平らな画面の上に透明な立方体を置くだけで、映像が宙に浮いて見える。そんな自作ディスプレイ「OpenGhost」を、開発者のxanderchinxyz氏がオープンソース(MITライセンス)で公開した。Raspberry Pi 5を頭脳に、3Dプリント部品で組み上げる。
仕組みは「ペッパーズゴースト」と呼ばれる古くからの目の錯覚だ。19世紀の劇場で幽霊を出す演出に使われた手法で、半透明の鏡に映した像が、空間に浮かんでいるように見える。OpenGhostでは、画面を上向きに置き、その上にビームスプリッターという透明な立方体を載せる。画面の映像が立方体の中で反射し、ホログラムのように浮かんで見える。
構成はシンプルだ。Raspberry Pi 5に、4インチの正方形タッチ画面「HyperPixel 4.0 Square」を取り付ける。透明な反射体には、50mmか70mmのビームスプリッター立方体を使う。これらを収める枠は3Dプリントで作り、設計データ(STLファイル)も公開している。カメラ(Raspberry Pi Camera Module 3)は任意で、付ければ手の動きなどを取り込める。USBポートにマイクやスピーカーを足せば、対話的な使い方も広がる。
映像はPythonで描く。グラフィックス用のライブラリ「py5」を使い、Raspberry Pi OS上で動かす。リポジトリには、ローレンツアトラクター(カオスを描く曲線)や、指の動きで群れを操る「ボイド」のプログラムが入っている。開発者は、視覚的で対話的なプログラムを動かせる表示装置にしたいとして、自分でスクリプトを足したり設計を変えたりして使ってほしいとしている。

