ラズパイをドローンのシミュレーターに、FPVゴーグルを活用したシミュレーターを開発

Raspberry Piを「仮想のFPVドローン」にして、アナログのFPVゴーグルにドローンのシミュレーターを映すソフトウェアが、「StickTime Pi」としてGitHubで公開された。作ったのはクロアチアのjuricabi氏で、自作のシミュレーター「StickTime」をRaspberry Piで動かせるようにした。

StickTimeは、ドローンの操縦に使う送信機(プロポ)の画面で動くシミュレーターだ。プロポ用のオープンソースのOS「EdgeTX」の上で動き、AIのパイロットとのレースや、ゲートを通るタイムアタックをプロポ1台で遊べる。

StickTime Piでは、映像をFPVゴーグルで見る。Raspberry PiのAV端子から出た映像は5.8GHzの映像送信機(VTX)に入り、実機のドローンと同じようにゴーグルに届く。HDMIで普通の画面にも出せる。操縦には手持ちのプロポを使い、ExpressLRSやTBS CrossfireのWi-Fi経由、EdgeTXのプロポのUSB接続、ゲームパッドに対応する。メニューもスティックで操作できるので、ゴーグルを着けたまま遊べる。

同氏はゲーム本体に手を加えていない。Raspberry Pi側に、EdgeTXの描画や入力の仕組みをまねるC言語のプログラムを用意し、プロポ向けのゲームをそのまま動かした。描画は画面に直接書き込み、X Window Systemやブラウザーを使わない。プログラムは1ファイルで、更新も1ファイルで済む。

映像送信機の設定も、Webページから変えられる。VTXの制御用の端子にRaspberry PiのGPIOから線を1本、抵抗を挟んでつなぐと、StickTime Piがドローンのフライトコントローラーと同じ方式で、バンド、チャンネル、出力を切り替える。

同氏はRaspberry Pi 4で開発・試験した。同じAV端子を持つRaspberry Pi 3/3B+も使えるが、処理速度は約半分だという。SDカードに書き込むイメージも配布している。ライセンスはGPL-2.0だ。

同氏は、シミュレーターで遊ぶ間もプロポは電波を出し続けるため、実機のドローンのプロペラを外すか電池を抜くよう注意している。READMEは、VTXの出力を25mWに設定するよう指示する。VTXは電波を出す送信機で、日本で使う場合の電波法上の扱いは事前に確かめる必要がある。手持ちのゴーグルとプロポで、操縦を練習したい人に向けた作りだろう。

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