ArduinoのZephyrコアが1.0.0に、VENTUNO Qとカメラに対応

Arduinoが2026年9月3日、Zephyr RTOS向けのコア「ArduinoCore-Zephyr」のバージョン1.0.0を公開した。同社によると、これまでで最大のリリースになる。安定性の節目だった0.90.0を土台に、新しいハードウェアへの対応と基盤の更新を加えた。

このコアは、mbed OSを土台にしてきた従来のArduino Coreを置き換える。従来のコアが対応していた機器すべてで入れ替える設計にし、Zephyr RTOSの機能とAPIをArduinoのスケッチから使えるようにする。Arduino IDEとCLI、App Labからそのまま扱える。

1.0.0の目玉はVENTUNO Qへの対応である。この基板はQualcommのDragonwing IQ-8275と、STM32H5F5の実時間処理用マイコンを組み合わせている。今回のリリースでSTM32側がZephyrに完全対応する構造になり、他のArduinoボードで得られていた決定論的な制御をVENTUNO Qでも使えるようになった。

同社が想定するのは、ロボティクスや産業オートメーションといった用途である。基板が持つAIの演算能力と、マイコン側のZephyrによる実時間性を組み合わせて使う形になる。

土台となるZephyrも4.4.1へ上げた。上流の改善とセキュリティ修正、対応ボード向けのドライバーを取り込んでいる。加えてNicla Visionでカメラを扱えるようになり、Zephyrのコアから直接、画像の取得と処理ができる。同社の最も小さい部類の基板で、物体検出や画像分類を機器の側で走らせる道が開けた。

導入はArduino IDEのボードマネージャーで「zephyr」を検索し、1.0.0を選ぶ。0.90.0以降はZephyrローダーの書き込みが自動化されており、最初のスケッチを転送すると一緒に入る。ただしPortenta C33だけは例外で、初回にブートローダーを手動で更新する必要がある。

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