5軸3Dプリンターのメーカー、層を傾けて造形するスライサーを公開

5軸の3Dプリンターを手がけるUnlayered 3Dは、造形する層を傾けられるスライサー「Unlayered Slicer」のソースコードを、AGPL-3.0のライセンスでGitHubに公開した。オープンソースのスライサー「OrcaSlicer」をもとにした派生版だ。同社は2026年10月10日に最新版の0.1.2を出した。

READMEによると、通常のスライサーはモデル全体を造形台と平行な層に切り分ける。Unlayered Slicerは、モデルに切断面を置いて複数の区間に分け、区間ごとに別の向きでスライスする。利用者は、張り出した部分や表面を、それぞれに合った向きで造形できるという。同社はWebサイトで、強度の高い部品をサポートなしで造形でき、表面もきれいに仕上がるとうたう。

区間の分け方は、利用者が切断面を手で置く方法のほか、モデルの骨格を計算して枝ごとに切断面を加える「Skeleton Cut」も選べる。スライサーはサポートを区間ごとに生成し、スライスの後には、ノズル先端のヒートエンドが造形済みの部分にぶつかる箇所を警告する。

対応する機械は2種類ある。回転軸を2つ持つ5軸機では、区間の向きを回転軸の動きとしてGコードに書き出す。普通の3軸の3Dプリンター向けには「Virtual」モードを用意した。Virtualモードでは、ノズルを垂直に保ったまま、区間ごとに層だけを傾けて造形する。同社は0.1.2で、既定のヒートエンド形状なら約35〜45度を超える傾きを受け付けないように変えた。ヒートエンドが部品に当たるためだ。

0.1.2には安全面の修正も入った。同社によると、前の版では切断面を使った造形の終了時に、ノズルが完成した部品に向かって下がることがあった。Bambu Labの「H2S」では、ノズルが完成した試験用の船の模型に約30mm入り込んだという。同社は、Bambu Lab機でこの種の造形をする人に、0.1.1を使わないよう呼びかけている。

同社はOrcaSlicerから、OrcaSlicerとBambu Labのクラウド機能を外した。利用者はBambu Lab機をローカルネットワーク経由で使う。同社は自社の5軸機のプロファイルと、制御基板「Duet 3 Mini 5+」向けのファームウェア更新機能も入れた。

同社はGitHubにWindows、Linux、macOS向けのビルド手順を載せている。同社のWebサイトからインストーラーを入手するには、無料のアカウント登録が必要になる。5軸機の価格は公開しておらず、購入の相談は問い合わせフォームで受け付けている。

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