
Bambu Labは2026年6月1日、Aシリーズに大型機を加えた3Dプリンター「A2L」を発売した。造形サイズは330×320×325mmで、日本での販売価格は本体が6万4800円から、AMS Liteを付けた「A2L Combo」は8万4800円からとなる。世界では同日、日本と韓国では6月2日に、公式サイトで販売を始めた。
A2Lは、既存機を大きくしただけの製品ではなく、Aシリーズに新しい大きさの区分を加えるものだ。Aシリーズの造形サイズは、A1 miniが180×180×180mm、A1が256×256×256mmで、A2Lの330×320×325mmはA1のおよそ2倍の体積にあたる。

主な仕様を見ると、ノズルの最高温度は300℃、ヒートベッドは80℃、最高印刷速度は毎秒500mmだ。対応素材はPLAやPETGといった低温系のフィラメントが中心で、ABSやナイロンなどエンジニアリング系の素材は対象外となる。通信は2.4GHz帯のWi-Fiに対応する。本体サイズは544×529×505mm、重さは12.8kg。動作音は静音モードで49dB未満、標準モードでも約52dBに収まる。多色印刷では、最大で4台のAMSと1台のAMS Liteを組み合わせ、最大19色まで扱える。AMS Liteのみの対応だったA1から、色数を大きく増やせる点も違いだ。
A2Lは、上位のH2Sシリーズの技術を、より手頃な価格帯に持ち込んだ「H2S Lite」とも言える機種だ。押し出し機構には閉ループ制御のPMSMサーボモーターを採用し、高速印刷中も安定して動かしながらフィラメントの異常を監視する。Aシリーズで初めて、多点での校正と負荷に応じた調整を行う適応型の振動補正を載せ、背が高く重いモデルでも輪郭のぶれ(ゴーストやリンギング)を抑える。フレームには共振を吸収する粒状ダンパーを2つ組み込む。検知の仕組みも多層だ。ノズルへのフィラメント付着を見張るセンサーやPMSMによる異常監視に加え、A1から受け継いだフィラメント切れ・ノズル詰まり・糸絡みの検知も備え、見ていなくても印刷を任せられる設計だという。
拡張モジュール用の取り付け口も新たに設けた。刃のカットモジュールやペンモジュールを付けると、ステッカーや革、布を切るカッターや、図を描くプロッターとして使える。ただし、開いた構造の安全上の理由から、レーザーモジュールには対応しない。今後のソフト更新では、印刷した後に同じ機械で切り出す「Print-then-Cut」機能も加わる予定で、位置合わせはアプリのカメラが補助する。
※日本での販売価格の公開に合わせてタイトルと本文を更新しました(2026年6月2日12時12分)

