
米Hat & Hammerが、Wiiリモコンの中身を入れ替えてマイコンボードにする「OpenMote」のクラウドファンディングをCrowd Supplyで実施している。基板のみが59ドル(約9300円)、完成品が99ドル(約1万5600円)で、出荷は2027年2月28日を予定する。
交換するのは基板だけになる。ネジ4本を外して元の基板を抜き、OpenMoteを差し込んでコネクターをつなぐ。はんだ付けも切断も要らない。外装、ボタン、その下のメンブレン、電池カバーはすべて元のまま残るため、ボタンを押した感触も変わらない。シェルを持っていない場合は、同社が動作を確認したシェルに組み込んだ完成品を選べる。
載っているのはEspressifのESP32-S3-WROOM-1で、240MHzの2コア、16MBのフラッシュ、8MBのPSRAMを備える。Wi-Fiと Bluetooth 5 LEに対応し、ルーターを介さずESP32同士で通信するESP-NOWも使える。
赤外線は送信と受信の両方を持つ。手元のリモコンから信号を学習させて送り返せるため、古いテレビやアンプのように無線につながらない機器も操作できる。赤外線と無線を1台で扱えるので、テレビとエアコンは赤外線、照明とサーモスタットはWi-Fi、といった組み合わせを1本のリモコンに収められる。
Home Assistantとの連携には、あらかじめ書き込まれたESPHomeのファームウェアを使う。11個のボタン、LED、モーションセンサーがHome Assistant側の要素として扱われ、すべて手元のネットワーク内で完結する。Bluetooth LEのゲームパッドとしても動作し、PCやAndroid端末、Steam Deckからは標準のコントローラーとして見える。
ほかに6軸センサー、940nmの赤外線エミッターと38kHzの受信部、モノラルスピーカー、PDMマイク、振動モーター、4つのインジケーターLED、1200mAhのリチウム電池を載せる。充電と書き込みは同じUSB Type-C端子で済む。拡張用にQwiic/STEMMA QTのI2Cコネクターがあり、GPIOの名称は基板の表裏に印刷されている。
開発環境はArduino IDE、PlatformIO、ESP-IDFに対応する。コードを書かない利用者向けには「OpenMote Studio」を用意し、USBでつないで一覧から機能を選ぶだけで書き込める。
同社は、出荷前に回路図、基板のレイアウト、部品表、Arduinoライブラリ、Home Assistant向けファームウェアをすべてオープンソースで公開するとしている。現時点では公開されていない。
同社はロサンゼルスに拠点を置く。基板は3世代の試作を経ており、ベータ機が制作者の手に渡っている。製造はElecrowが担当する。

