
スマートロックは便利だが、電池の管理が悩みの種になる。顔認証やカメラを積むほど電気を食い、充電や電池交換、突然の電池切れに気をもむことになる。DESLOC(米ニューヨーク)の「V150 Plus」は、この電源の問題を、次世代の太陽電池で解こうとする製品だ。Kickstarterで支援を募っている。
最大の特徴は、ペロブスカイト太陽電池を内蔵した点にある。ペロブスカイトは、薄く軽く作れて、弱い光でも発電しやすい、次世代の太陽電池の素材だ。DESLOCによると、これを消費者向けのスマートロックに使うのは初めてで、従来のシリコン製と比べて約6倍の効率があるという。日なたでなくても、日陰の玄関や曇りや雨の日、室内灯ほどの300ルクスの明るさから発電を始められるとしている。
集めた電気は、着脱式の10000mAhリチウム電池にためる。1日20回の利用で最大8カ月もつといい、曇り続きや夜間でも動く。電池が尽きそうなときのために、Type-Cの非常用給電ポートも備える。明るさと電池の状態をセンサーで見張り、電力を自動でやりくりする仕組みも積んだ。電池の残量や充電の状況は、専用アプリで確認できる。
解錠の仕組みも複数そろえる。デュアルカメラと24GHz帯のレーダーを使う3D顔認証は、近づくと反応して鍵を開ける。立体の情報で顔を見分けるため、写真や動画でのなりすましを防ぎやすいという。指紋センサーは、指の丸みに合わせた湾曲ガラスを採用し、認識の精度を上げた。Google AssistantやAlexaにも対応する。
顔や指紋の生体データは、クラウドに送らず端末内で暗号化して保存する。本体はBHMAのGrade 3認証とIP65の防塵防水に対応し、米国とカナダの標準的なドアに合う。希望小売価格は399ドル(約6万5000円)で、出荷は2026年8月を予定する。なお、効率や「世界初」といった性能はメーカーの説明に基づく。

