ラズパイCM0を使う産業用ゲートウェイ「ED-IPC1200」が登場

EDATECが、産業向けの小型コンピューター「ED-IPC1200」を発表した。Raspberry Piの小型モジュール「Compute Module Zero(CM0)」を頭脳に使い、工場などの現場で機器の状態を集めたり制御したりする、データ収集ゲートウェイだ。2026年4〜6月に正式発売を予定し、サンプルの購入と予約を受け付けている。

CM0は、Raspberry Piが基板に組み込む用途で出している小型モジュールで、1GHzのクアッドコアCPUを持つ。ED-IPC1200は、これを金属の筐体に収め、ファンを使わない放熱で動く。工場の制御盤で使うDINレールという金具に取り付けられ、9〜28Vと幅のある電圧の電源で動く。

現場の機器とつなぐための端子が充実している。産業用の通信規格RS485を2つ、RS232を1つ備え、離れた場所にあるセンサーや計器と有線でやり取りできる。加えて、デジタル入力(DI)を4つ、デジタル出力(DO)を4つ持つ。DIはスイッチやセンサーのオン・オフを読み取る入り口、DOはリレーやランプなどを動かす出口で、これにより現場の機器と直接つなげる。1つ下の「ED-IPC1100」にこのDIとDOを加えたのが、この機種だ。

通信は有線の100Mイーサネットのほか、オプションで2.4GHzのWi-FiとBluetooth、4Gにも対応できる。ただし4Gのモジュールは中国・ヨーロッパ・アメリカ向けの3種類で、日本の電波法で必要な技適の対応は確認できない。無線機能を日本で使う場合は、技適の扱いに注意がいる。

ソフトウェアは、Raspberry Piと同じOSがそのまま動く。プログラムを書かずにブロックをつないで処理を組めるツール「Node-RED」にも対応し、Raspberry Piの豊富な情報や部品をそのまま生かせる。

ED-IPC1200は、DigiKeyでサンプルが約150〜200ドル(約2万4000〜3万3000円)で購入でき、価格は選ぶ構成で変わる。日本国内での取り扱いは、現時点で確認できていない。安価なRaspberry Piを、産業の現場でそのまま使える形に仕立てたコンピューターだ。

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