
Quectelが、4つの無線規格に対応する小型IoTモジュール「FCM365X」を2026年6月24日に発表した。NXPのワイヤレスMCU「RW612」をベースに、WiFi 6とBluetooth Low Energy 5.4、Zigbee、Threadを1つにまとめた製品で、スマートホームや産業用途を想定する。
プロセッサはArm Cortex-M33で、TrustZoneに対応し最大260MHzで動く。SRAMを1.2MB、フラッシュを8MB搭載し、オプションでPSRAMを拡張できる。WiFiは2.4GHzと5GHzの両方に対応し、1×1アンテナを備える。接続にはRF同軸コネクタを使い、PCBアンテナも選べる。重さは1.51gで、サイズは25.5×18.0×3.16mm。動作温度は-40〜85℃と、産業環境にも耐える。
スマートホームや産業用IoTでは、機器どうしが規格をまたいでつながるために、ZigbeeやThreadへの対応が重みを増している。Zigbeeはスマートホームやビルの自動制御で広く使われ、ThreadはMatter対応機器の基盤となる規格として勢いを増す。これらにWiFiとBluetoothを加えて1モジュールにまとめたことで、開発者は複数の接続要件を1つで満たし、機器の設計を簡素にできる。
土台となるRW612は、セキュアブートやハードウェアによる暗号処理などのセキュリティ機能を備える。WiFiとBluetoothに加えてMatterを見据えたスマートホーム機器を、複数のチップを組み合わせずに1モジュールで設計できる。

