ラズパイでISSなど宇宙機4機をブラウン管に映す管制室風ソフト「mctl」

国際宇宙ステーション(ISS)やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の軌道を、レトロな管制室のモニターのような画面で表示するソフトがGitHubで公開された。名前は「mctl」で、Raspberry Piからブラウン管に映すモードも備える。作ったのはLiam Droog氏で、READMEには「自宅で画面に映しっぱなしにしておけるものが欲しかった」と書いている。

追跡の対象はISS、ハッブル宇宙望遠鏡、JWST、ローマン宇宙望遠鏡の4機で、ISSを訪れる宇宙船「Dragon」の位置も示す。画面はファンクションキーで切り替え、3Dの軌道図と地上の軌跡、利用者のいる場所から見える通過時刻の予報、ISSの公開データから取った137項目のテレメトリー、JWSTとハッブルの観測予定などが並ぶ。

ラズパイ向けには、640×480の解像度で宇宙機ごとの線画や地図、各ページを順に映し続ける「–pi」というモードがある。同氏自身はRaspberry Pi 3B+のコンポジット出力を、Commodoreのブラウン管モニター「1702」につないで使っている。画面をブラウン管らしく見せる効果はブラウン管そのものが生むので、「–pi」モードはその効果を描かない。Pi 3B+はVulkanに対応したGPUを持たず、描画をソフトウェアで処理するため、フレームレートは控えめだと同氏は説明する。

同氏は表示する値に出どころを示す印を付けた。mctlは出どころがない値を「NO DATA」と表示し、もっともらしい数字で埋めない。推定した値には「[EST]」、軌道要素の一種であるTLEから計算した値には「[TLE]」を添える。

同氏は最初にPythonで書いたが、描画は1フレームに数秒かかった。そこでRustで作り直した。設計と試験は同氏が担い、コードと文書の多くはAI「Claude」が書いたと明記している。

10月31日にバージョン0.1.0、11月1日に0.1.1が公開され、パソコン向けと、Raspberry Pi 3以降の64ビットOS向けの実行ファイルが配られている。ライセンスはGPL-3.0で、動作を確かめた環境はLinuxのパソコンとPi 3B+だ。

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