Wi-Fiの混雑を4段階で判定する装置「JEV WiFi Analyzer」

2.4GHz帯のWi-Fiの混み具合と電波の届き具合を測り、改善策まで返す装置が「JEV WiFi Analyzer」として公開された。作ったのはアルゼンチンのMaker、Roni Bandini氏だ。判定には文章ではなく点数や選択肢だけを返すAIモデル「Jev」を使う。

同氏は使い道として、通信が混んでいるチャンネルを見つけること、アクセスポイントに設定するチャンネルを選ぶこと、場所ごとに電波の強さを比べることを挙げる。

JEV WiFi Analyzerは、小型コンピューター「ZimaBoard 2」にUbuntuを入れ、AlfaのUSB Wi-Fiアダプター「AWUS036H」をつないだ構成だ。プログラムはアダプターを周囲の通信を受け身で拾うモードに切り替え、1〜13チャンネルを順に巡って電波を集める。すべてのチャンネルを同時に見ているわけではない。

集めたデータはPythonのライブラリー「Scapy」で処理する。プログラムはチャンネルごとに、1秒あたりのフレーム(通信の単位)の数、アクセスポイントの数、電波の強さの平均、電波を拾えた端末の数を数える。アクセスポイントごとにもネットワーク名や電波の強さの平均・最小・最大をまとめる。

同氏は測定と集計をPythonに任せ、判断だけをJevに渡した。生成AIに報告文を書かせてその文章を読み取るのではなく、決まった形の問いに点数か選択肢で答えさせる方式をとる。Jevが返す答えは3つで、電波の届き具合の点数、混雑度(低・中・高・深刻の4段階)、改善策(なし、送信出力の調整、チャンネルの割り当て、機器の追加の4択)だ。3つの問いは1回の問い合わせでまとめて送る。

JevはTypeSafe AIが2026年9月15日に早期提供を始めたモデルで、同社は応答時間を70〜500ミリ秒としている。JEV WiFi AnalyzerはJevをOpenRouter経由で呼び出すため、OpenRouterのAPIキーが要る。画面には測定中のチャンネルや判定結果と並んで、問い合わせにかかった費用の累計も表示される。

測定結果は区切りごとにJSON形式で保存され、同じ場所で繰り返し測って比べられる。同氏はスペイン語のデモ動画をYouTubeで公開している。プログラムはPythonのファイル1本で、GitHubで公開されており、ライセンスはGPL-3.0だ。

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