MAGARIMONO、3Dプリントのソールを自動で設計した靴「alpha」発表

3Dプリンターを使った靴を手がけるMAGARIMONOは2026年10月28日、ソールとアッパーを独自のアルゴリズムで設計した新シリーズ「alpha」として、スニーカー「alpha-001」とブーツ「alpha-002」を発表した。ソールは3Dプリントで造形し、内部の網目の構造を靴の外形に合わせて自動で設計する。

2モデルとも、ソールの内部には「ジャイロイド構造」を使う。滑らかな曲面が三次元に途切れなく続く網目状の構造だ。同社によると、ジャイロイド構造をそのまま靴の形に切り抜くと、外周に細かな切れ端が残り、向きによっては層がつながらず3Dプリントしにくい。これまでは形ごとに手で直す必要があり、試作やサイズを増やすのに時間がかかっていた。

そこで同社は、構造を入れる空間そのものを靴の外形に合わせて変形させるアルゴリズムを開発した。ゆがみを抑えながら内部の構造を外形に沿わせるため、網目のセルが途切れずに輪郭の内側に収まる。デザイナーが描いたソールの形から、構造や反発性などの条件を踏まえた3Dプリント用のデータを自動で作り、手直しせずに造形へ進める。サイズや形が変わっても、同じ設計のルールを使えるとしている。

alpha-001のアッパーは、1枚の生地を規則的に縫い寄せる「スモッキング」で立体にした。平らな布を伸ばさずに曲げるだけでは、足の甲のような複雑な曲面には沿わない。同社は、目標とするアッパーの3Dデータから、平面の型紙と縫う位置を逆算するアルゴリズムを使い、場所ごとの縮み方を縫い位置で調整した。縫い寄せてできたひだは、そのままアッパーの模様と陰影になる。

同社は2020年に設立され、A-POC ABLE ISSEY MIYAKEやANREALAGEとの協業で靴を手がけてきた。今回の設計手法は、衣服やバッグへの応用も視野に入れている。

サイズは24.5〜28.5cmの5種類で、色はブラックの1色だ。アッパーには帆布と人工皮革を使う。価格は税込みで、alpha-001が3万8500円、alpha-002が4万6200円となる。自社のオンラインストアで予約を受け付けており、12月下旬から順に発送する。10月31日から11月5日まで、ラフォーレ原宿で開かれるbeauty:beastの35周年のポップアップストアでも販売する。

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