
太陽電池で動くセンサーを屋外に置こうとすると、マイコンボードのほかに充電モジュールを買い足し、基板どうしを配線でつなぐことになる。配線の分だけケースも大きくなる。米国のMakerであるAndrei Pokotylo氏は、この面倒をなくすために、必要な回路をはじめから1枚に載せた開発ボード「Solar Devboard V1」を設計し、基板データを公開した。
基板の形はRaspberry Pi Picoに近い。手のひらに載る大きさに、マイコンと太陽電池まわりの回路をまとめてある。外付けの充電モジュールも、それをつなぐ配線もいらないため、ケースは基板が収まる分の大きさで済む。
マイコンにはESP32-C6を選んだ。Wi-Fiに加えてThreadとMatterに対応する。屋外に置いたセンサーの値をときどき送るような用途では、消費電力の小さい通信方式を選べる利点がある。ThreadやMatterに対応していれば、スマートホームの機器として家のネットワークに組み込みやすい。
外部の部品をつなぐ口も用意した。GPIOは10本を引き出し、I2C機器を挿すためのQWIICコネクターを1つ載せた。QWIICは4極のコネクターで挿すだけで結線が済むため、温湿度センサーなどをはんだ付けなしで足せる。太陽電池をつなぐ入力には逆極性保護を入れた。屋外の設置では、パネルの配線を暗がりや手探りでつなぐ場面もある。プラスとマイナスを逆に挿しても基板が壊れないようにしてある。
設計にはKiCad 9.0を使った。Pokotylo氏は基板データと部品表をPCBWayで公開し、ライセンスはCC BY-SAとした。同じ基板をそのまま注文することも、データを自分の用途に合わせて直すこともできる。制作の過程は動画にまとめている。
同氏は以前にもWi-Fi接続の土壌水分センサーを作っており、その改良版として「Plant Monitor V2」も公開している。

