OpenInfraredがQRで家電を操るリモコンハブを発表、クラファンで先行予約開始

米PhoenixのOpenInfraredが、スマートフォンでQRコードを読むかNFCタグに触れるだけで家電を操作できるリモコンハブ「OpenInfrared Point」のクラウドファンディングをKickstarterで実施している。1台の早期割引価格は149ドル(約2万4000円)で、締め切りは2026年8月13日、出荷は2027年1月を予定する。実行者は、勤めていた会社を辞めて開発に専念した元ソフトウェアエンジニアだ。

ハブの本体にはQRコードが印刷され、NFCタグも内蔵する。スマートフォンで読み取ると、その場で仮想リモコンの画面が開く。アプリの導入もペアリングもクラウドへの登録も要らない。指示はBluetooth経由でハブに届き、ハブが機器を操作する。共用の部屋や民泊にQRコードのシールを貼っておけば、訪れた人が自分の端末から操作できる。

操作の方式は4つ用意した。赤外線、HTTPによるIP制御、Bluetooth Low Energy、そしてストレッチゴールで解放予定のRFになる。手元のリモコンの信号を覚えさせる学習機能も持ち、同社は数千の機器に対応するコード集を用意したとしている。仮想リモコンの画面は、プリセットのほかに、ボタンの割り当てやマクロを自分で組める。

ネットにつながなくても動く。データは利用者の端末に置き、アプリを1度入れればあとはオフラインで完結する。HTTPのAPIを内蔵し、Home Assistantとの連携も用意する。同社は、機器のデータベースを公開して利用者が学習させた機器を共有できるようにするとし、開発が進めばソースコードとハードウェアも開くと説明する。定額課金は取らない方針を掲げる。

基板には電源のほか、赤外線を外に出すIR outと音声入力を備える。音声入力は、テレビの音をスマートフォン1台へ飛ばす使い方を想定する。深夜に音量を絞ったまま手元で聞く用途だ。赤外線は見通しが要るため、同社は1部屋に1台を勧める。

支援の口は4種類ある。1台が149ドルで、同社は通常価格を229ドルとする。2台組が249ドル、3台組が349ドル、法人向けの10台組が1000ドルだ。同梱はハブ本体とUSB Type-Cケーブル、赤外線エミッターのケーブル、QRコードのシール2枚になる。色はインディゴ、グリーン、クリアの3種類から選ぶ。

開発の出発点は、実行者が住んでいた集合住宅にある。共用スペースのテレビのリモコンが紛失や盗難のために貸し出されず、誰も使えない状態だった。QRコードとハブで操作する仕組みを試作し、機能を足していったという。今回が同氏にとって初めてのKickstarterになる。

同社はリスクの欄で、開発に1年以上をかけ、中核のハードウェアとファームウェア、ソフトウェアはすでに動くと説明する。集めた資金は量産と認証、出荷に充てる。認証はFCCとCE、ISEDを予定し費用も見込むが、試験で設計の手直しが必要になれば日程が延びる可能性があるとしている。

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