Prusaが5本で45色を出すフィラメントを発売、半透明にして層の縞を消す

Prusa Researchが2026年9月8日、色を混ぜて刷るための専用フィラメント「Prusament PLA ColorMix」を発売した。5色そろえれば45通り、グリッターの2色を足して7本にすると105通りの色味を出せる。1kgあたり32.99ドル(約5100円)で、7本の詰め合わせは209.99ドル(約3万2300円)だ。

同社は2026年5月に、複数のフィラメントを層ごとに交互に積んで中間色を作る「ColorMix」をPrusaSlicerとEasyPrintに載せている。インクジェット印刷が網点でシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックから全色を作るのと同じ理屈を、平面ではなく層の重なりで置き換えたものだ。ソフトウェアの側は先にあり、今回そこへ合わせたフィラメントが出た形になる。

開発の途中で分かったのは、市販のフィラメントでは色が混ざりきらない点だった。同社が市場のCMYW/CMYWKの組み合わせをひととおり試したところ、多くは不透明で色は鮮やかに出るものの、垂直から傾いた面に交互の層が縞として見えてしまう。

そこで作ったのが半透明のフィラメントだ。薄い層なら光が通るので、色が互いを遮らずに重なって見える。厚く刷れば光は止まる。おかげで上面や底面のような水平な面でも混ざった色に見えるようになり、面の向きによる色の差がほとんどなくなった。

苦労したのは黒と白だった。2色を混ぜると結果は暗い側へ寄るため、黒が強すぎるとすぐに他を押しつぶす。不透明な白を使うと、明るい色味ではなくパステル調になってしまう。顔料を調整して、混色にちょうどよい不透明度の黒と白を作ったとしている。他社の詰め合わせは灰色で代用することが多く、それでは陰影が付けられない。

半透明にしたぶん鮮やかさは落ちるので、不透明の従来型も「PLA CMYK」として残した。模型の形状や仕上がりの好みで選び分けられる。こちらは4本の詰め合わせが143.99ドル(約2万2100円)となる。

グリッター入りの金と銀は、PLA Naturalが土台なので色味に影響しない。黒・白と合わせると灰色の階調が約20段になり、彫刻や建築模型、白黒写真のような表現に使える。手持ちのPLAと1対1で混ぜれば、どの色でもラメ入りに変えられる。

刷るときの条件も示している。積層は0.15mm以下、インフィルはジャイロイドで5〜10%。半透明ゆえに中身が透けることがあるためだ。あわせて同社は、シアン、マゼンタ、イエロー、白、黒、金、銀という装填順を共通の約束事にしたいとしている。プリンターの色が4本でも5本でも8本でも同じ順にすれば、互いのモデルをそのまま刷れるからだ。

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