
Seeed Studioが、小型マイコンボードXIAOシリーズの拡張版2種を発売した。「XIAO SAMD21 Plus」が5.90ドル(約920円)、「XIAO RP2040 Plus」が4.90ドル(約770円)で、いずれも在庫がある。既存のXIAO SAMD21とXIAO RP2040に、使えるピンの追加とリチウムイオン電池の管理回路を足したもので、21×17.8mmという基板の大きさは変えていない。
XIAOは基板の縁に半円形の端子を並べており、別の基板へそのままはんだ付けできる。今回はこの端子と裏面のパッドを配置し直し、外形を保ったまま使えるピンを増やした。
XIAO SAMD21 Plusは、MicrochipのATSAMD21G18Aを積む。GPIOは16本増えた。電源管理IC(PMIC)を載せてリチウムイオン電池の充放電を扱えるようにし、電池電圧の読み取りはソフトウェアから切り替えられる。リセットとブートは独立したボタンになり、フルカラーで光るWS2812のLEDも付く。
XIAO RP2040 Plusのほうは、Raspberry Piが設計したデュアルコアのRP2040を積む。GPIOは15本増え、デジタル入出力は合計26本になった。I2Cは2系統に増え、USBのD+とD−にも専用のパッドが付く。電池電圧の監視はGPIO24とGPIO29が担い、プログラムから独立して入出力を動かせるPIOステートマシンは、XIAO RP2040と同じく使える。開発環境はArduino、MicroPython、CircuitPython、Rust、Zephyrに対応する。
XIAO RP2040には、電池をつないだままUSB Type-Cを挿すと安全上の問題があるという注意書きが付いていた。Plusでは電池から3.3V系への逆流を防ぐ保護が入り、公式Wikiの比較表でもこの項目が「なし」から「あり」に変わっている。なお入出力の電圧は3.3Vで、汎用ピンにそれを超える電圧をかけるとチップが壊れる恐れがある。5Vは電源ピン経由の給電にだけ使える。


Plusは既存機の端子を増やした派生で、同じ系列にはnRF52840とESP32-S3のPlus版もある。購入時はピンヘッダーを付けたものと付けないものを選べ、1個入りと3個入りのほか、実装機にかけるためのテープアンドリール巻きも用意する。Seeed Studioは、電池で動く機器や、量産する製品へ基板ごと組み込むモジュール(SoM)としての用途を挙げている。

