1977年の組み立てマイコン「H8」が手のひらサイズに、50周年で復刻キット

1977年7月に発表された米Heathの「H8」は、自分で組み立てるキットのマイコンだった。CPUは8080、RAMは4KBで、前面に9桁の7セグメントLEDと16個のキーを並べた。日本でいえば、NECが1976年に発売した組み立てキット「TK-80」と同じ時代の機械だ。TK-80も8080互換のCPUを積み、LEDの表示と16進のキーボードで操作した。

H8の50周年を前に、ヒース製コンピューターの愛好家団体(SEBHC)のLee Hart氏らが、手のひらサイズの複製キット「H8 Mini」を作った。基板はH8の前面パネルを半分の大きさにした形で、幅は約15cm、高さは約7.6cmある。9桁の7セグメントLEDと4×4のキーパッドを並べる。

面白いのは、中身を今のマイコンで再現していない点だ。CPUには80C85(2MHz)を使い、RAMは32KB、ROMは32KBを積む。部品はすべて基板の穴に差し込んではんだ付けするタイプで、表面実装の部品は1つも使っていない。Hackster.ioは、最新のマイコンで動かすエミュレーターではなく、当時風の部品で作った「機能する再現品」だと紹介している。

ソフトウェアは、Glitch WorksのJon Chapman氏が作ったモニタープログラム「GW-MON-80」を元に、H8のモニター「PAM-8」の要素を加えた。H8でおなじみのデモ「Your H8 is up and running」もそのまま動く。今後はH8向けのBASICや、当時のOSへの対応を目指す。電源はパソコンとつなぐUSBシリアル変換器か、単4電池3本で取る。

ソフトウェアはGlenn Roberts氏、ケースはPaul Schmidt氏が担当した。構想は2026年5月で、9月20日にはビンテージコンピューターの展示会VCFMWで、最初の基板を組み立てて動かしてみせた。

回路図と部品表、ROMのデータ、サンプルプログラムはGitHubで公開しており、ケースとキーキャップの3Dプリント用データも配布している。ライセンスの表記は見当たらない。本人たちはキットを手頃な価格で入手できるとしているが、価格と購入先はプロジェクトのページに書かれていない。

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