キャンピングカーの操作盤を10.1インチのタッチ画面に、ピン配置を独自に解析

キャンピングカーの室内で照明や水のポンプを入り切りする純正の操作盤を、10.1インチのタッチ画面に置き換える改造が公開された。対象は、イタリアのCBEの配電ユニット「DS-300」を積んだ車両で、配電ユニットには手を加えない。作ったのはdanderik88氏で、2009年式のキャンピングカー「Elnagh Prince 55L」で毎日使っているという。

同氏によると、純正の操作盤はリモコンにすぎない。リレーやヒューズは配電ユニットの側にあり、操作盤は16ピンのケーブルで数本の線をつなぐだけだ。照明やコンセントなどの電源は14番ピン、ポンプは6番ピンをそれぞれグラウンドにつなぐと入り、通信の手順はない。CBEはこのピン配置を公開していない。同氏は取扱説明書、オーナーの掲示板、Internet Archiveで見つけた配線図をたどり、最後はテスターで確かめた。

新しい画面は、ESP32-P4を載せた10.1インチのボードで、ESPHomeで動く。画面からはポンプを入り切りでき、Home Assistantを通じて照明15灯も操作できる。純正の温度センサーと汚水タンクの満水の信号も読む。電池や水、ガスの残量は、車内のラズパイで動くHome Assistantから受け取る。

同氏は、画面が故障しても車内が暗くならない作りにした。リレーは電気が来ていないときに接点が閉じる側を使うため、画面が止まると照明やポンプは入ったままになる。画面は電源を切るときだけリレーを動かす。誤って手が触れても電源が切れないよう、入り切りには6桁の暗証番号を求める。電源を切るまでには90秒かかる。同じ電源でラズパイと無線LANのルーターも動いているため、画面は先にHome Assistantの機能を呼び出してラズパイとルーターを正しく止め、それから電源を切る。

ケーブルに挿すプラグと壁への取り付け金具は3Dプリントで作る。プラグはFreeCADのスクリプトで寸法を変えて作り直せる。同氏はファームウェアの作成や資料探しにClaude Codeを使い、実車での測定と配線はすべて自分の手によるものだと書いている。

注意点もある。純正の操作盤は電池の電圧が約10Vを下回ると電源を切っていたが、この改造ではその機能がなくなる。ピン配置は1台の車両で調べたもので、同氏は自分の車両で測ってからつなぐよう求めている。配線図、部品表、ファームウェア、3Dデータは、MITライセンスでGitHubに公開されている。

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