Prusa、CORE Oneで400℃の造形を可能にするホットエンドを発売

チェコのPrusa Researchは2026年10月21日、同社の3Dプリンター「CORE One」シリーズ向けに、ノズルを最高400℃まで加熱できるホットエンド「HT Hotend」を発売した。標準のホットエンドより高い温度が必要なPPSやPPAなどの高機能樹脂を扱えるようにする。価格は米国向けの公式ストアで184.26ドル(約2万9000円)で、納期は約3週間としている。

ホットエンドは、フィラメントを溶かしてノズルから押し出す部分を指す。HT Hotendは既存のCORE One、CORE One+、CORE One L、CORE One L+に後から取り付けられ、同社によると1分足らずで交換できる。硬化処理した0.4mmのノズルが付属する。複数のツールヘッドを切り替える「INDX」を搭載した機種や、MK4S、XL+には対応しない。

同社は、高温での造形に合わせた材料もそろえた。新たに扱うフィラメントは、炭素繊維入りのPPA「PPA-CF Core」、炭素繊維入りのPPS「PPS-CF10」、ガラス繊維入りのPPS「PPS-GF20」の3種類だ。同社によると、PPS-CF10は難燃性の規格UL94のV-0に適合し、252℃まで耐える。PPS-GF20は電気を通さず、Wi-FiやBluetoothの電波を遮らないため、電子機器のケースに向くという。PEIやPEEKなどが密着しやすい高温用の造形シートも、CORE One+とL+向けに発売した。

既存の材料でも、300℃を超える温度で造形すると層どうしの接着が強くなるという。同社の測定では、炭素繊維入りPA11で23%、ASAで18%、PCブレンドで7%向上した。

ただし、PEEKやPEKK、PEI、PPSUといった材料は、本来はプリンターの庫内をより高い温度に保つ必要がある。CORE Oneの庫内は60℃が上限で、同社はこれらの材料は小さな部品なら造形できるとしている。高温材料は造形中に有害な煙を出すため、同社は排気をろ過する仕組みの使用を強く勧める。湿気を吸いやすい材料が多く、専用の乾燥箱の使用も推奨している。

同社は、HT Hotendを最初から組み込んだCORE One L+も用意した。いずれも同社の公式ストアで注文を受け付けている。

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