ESP32とサーボ2個で飛ぶ蝶のラジコンを自作、羽は野菜用のポリ袋

蝶のように2枚の羽を上下に振って飛ぶラジコンが、「ESP-FLUTTER」として公開された。スマートフォンのブラウザーか市販のラジコン用送信機で操縦でき、羽の縁に並べたLEDで夜も光る。作ったのは、YouTubeで電子工作やラジコンの製作動画を公開しているMax Imagination氏だ。同氏は蝶型の機体を作ろうとしたが、公開されたソースコードが見つからず、自分で書き始めたという。

羽の形には、蝶型の機体を作ったCtorque氏が公開した設計図を使った。機体の制御はSeeed Studioの小型ボード「XIAO ESP32-C3」で、左右の羽を1個ずつのサーボで動かす。

機体には舵がない。左右の羽のうち片方を大きく、もう片方を小さく振って曲がる。羽を振る角度は上側と下側で別々に設定でき、打ち下ろしを大きくすると上昇しやすく、羽を上げている時間を長くすると前へ速く進む。

完成までには約4カ月かかった。最初の試験飛行は失敗が続き、同氏は羽を何度も折った。姿勢を測るセンサーを積んでも安定せず、墜落が増えただけだったと同氏は振り返る。高度を保てるようになったのは、電池をサーボの近くに寄せてからだった。

羽は、炭素繊維の細い棒に、スーパーマーケットで野菜を入れる薄いポリ袋を張って作り、1枚の重さは8gだ。凧用の布で作った羽は1枚12gになり、重すぎて飛ばなかった。機体全体の重さは電池を含めて70gになる。サーボは7.4Vで動く速いものが必要で、一般的な5〜6V用では力が足りないと同氏は注意している。

続けて飛べた最長の時間は1分9秒だった。電池の電圧が下がるたびにアプリで羽を振る角度を大きくすると、1個の電池で合計約5分飛べたという。操縦できる距離は約25mで、同氏は動く炭素繊維の羽が電波を妨げるためだと説明している。

胴体は、配線しやすい部品で組む版と、専用基板の版の2種類がある。部品代は送料や予備の部品を除いて基板の版が88ドル(約1万4000円)、もう一方が86ドル(約1万4000円)だった。同氏はファームウェアをGitHubで公開しており、ライセンスは非商用に限って使えるPolyForm Noncommercial License 1.0.0だ。基板の設計データと部品表は無料で、3Dプリント用の胴体のデータだけをCults3Dで販売している。動画は部品選びから重心の合わせ方、うまく飛ばないときの対処までを順に解説しており、羽ばたき機を自作したい人はこの手順を追える。

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