
3Dプリンターの様子は、スマホのアプリやパソコンで確かめられる。ただ、そのたびに画面を開くのは手間だ。GitHubで公開している作り手のKeralots氏は、Bambu Labのプリンター専用の小さなモニターを自作した。机の上に置いておくだけで、印刷の進み具合や温度がひと目で分かる。設計はオープンソースで公開している。
使うのは、小型のマイコンESP32-S3 Super Miniと、1.54インチ(240×240ドット)の小さなカラー液晶だけだ。部品代は6ドルほど、日本円で1000円足らずで、ケースは3Dプリントで用意する。画面には、進み具合を示す弧のゲージや、ノズルと台の温度、ファンの回転、残り時間、フィラメントの残量などが、なめらかなアニメーションで並ぶ。
プリンターとのやり取りには、MQTTという軽い通信の仕組みを、暗号化した経路で使う。同じネットワークにある場合はプリンターに直接つなぎ、離れた場所からはBambuのクラウド経由でつなぐ。クラウドを使うときも、メールやパスワードは預けず、有効期限つきのトークンだけを機器に保存する。読むのはプリンターの状態だけで、操作や設定の変更はしない。

導入は、パソコンのChromeやEdgeでサイトを開き、基板をUSBでつないでボタンを押すだけだ。開発ツールを入れる必要はなく、Wi-Fiの設定も画面の案内に沿って入力すればよい。対応する基板は10種類を超え、丸い画面から3.5インチのタッチ画面まで選べる。メモリに余裕のある基板なら、2台のプリンターを同時に見張れる。
限られたメモリの中で暗号化通信をやりくりし、最大20KBほどのデータから必要な情報だけを取り出すなど、小さな機器に多くを詰め込んでいる。ケースのデータはMakerWorldで公開されており、部品をそろえれば誰でも組める。

